私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2025年02月04日
国連食糧農業機関(FAO)が2024年度の活動評価を発表した。FAOは加盟国を支援し、パートナーと協力して農業食品システムを変革し、より効率的で包括的、強靭で持続可能な生産・栄養・環境・生活の提供と目指してきた。
同評価報告によれば、FAOは、まず農業食品システムを人々と共に変革することに注力してきた。資源に関する関係者、市民社会組織(CSO)、親善大使まで、FAOは広範な関係者から協力者を得てきた。次に、FAO各国代表 と現地活動の管理者らのビジネス・モデル変革が求められてきた。特に2024年は事務局長を中心に国別事務所の役割と能力強化を目指してきた。特に直近6年間において、FAOはその憲章に基づいて一貫した姿勢で、自らを再編し続けている。
2024年は、その支援活動の信頼性、一貫性、影響力をさらに高めることが求められていた。特に貧困と飢餓対策においてG20が世界的な足並みを揃えていこうとする動きは、今後、必要不可欠となる。その点、世界食糧デーや世界食料フォーラム(WFF)は、単なるイベントに留まらない、貧困と飢餓対策におけるゲーム・チェンジャーとして位置づけられている。これらの動きに伴い、科学的な対策、技術的イノベーションが人類全般の「貧困と飢餓」に関する意識改革を導いていることも評価される。特に現場で実際に変化をもたらす実用的なツール、政策ガイダンスを両輪として推進することが、科学技術、事例研究、人材開発の連携強化をもたらしてきた。
結果、農業食品システムの変革が、気候変動、生物多様性、土地改良問題の解決の鍵となることも明らかとなっている。2024年のFAOは、これらの取り組みを通じて、貧困と飢餓対策に貢献してきたといえる。
Image by Charles Nambasi from Pixabay