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米国ブレザレン教会の「貧困と飢餓」対策

 再洗礼派の系譜にある米国チャーチ・オブ・ブレザレン教団(COG)は、食糧安全保障を掲げて助成金供出を決定した。同教団が1127日付で情報を公開した。COGは約300年前に米国へ到達した再洗礼派の一派に起源を持つ。現在、ブラジル、ドミニカ共和国、コンゴ民主共和国、 ハイチ、ホンジュラス、インド、ナイジェリア、ルワンダ、 スペイン、ウガンダ、ベネズエラなどに展開し、他のブレザレン系の教派と連携している。

 今回、とくに同教団「グローバル・フード・イニシアチブ(GFI)」が、食糧安全保障や関連ニーズへの支援を目的に以下の助成金を交付した。 

 ウガンダ:1万5000ドル:農地購入資金として提供された。ブレザレン教団や関連教会が運営するライジングスター孤児院、小学校の子どもらに栄養価の高い食事を提供するほか、農業の職業訓練プログラムの実施や、余剰食糧の販売による財政支援を目的とする。 

 コンゴ民主共和国:6470ドル:南キブ州の教会敷地内に手押しポンプ井戸を設置するために用いられる。この井戸により、教会活動のみならず周辺1300人以上の住民に対して清潔な飲料水を提供できるようになる。

 タンザニア:825ドル :トウモロコシと豆の共同農業プロジェクトを支援する。このプロジェクトの収穫物は教会員の食料や奉仕活動の資金調達に活用される。 

 ナイジェリア:5000ドル:「大豆バリューチェーンプロジェクト」への継続支援。有志15名の給与補助、付加価値製品の製造と販売を通じて農家の収入向上を目指す。 

 ベネズエラ:1万5000ドル : 養鶏プロジェクト「Wings of Blessing and Hope」を支援する。初年度にはブロイラー300羽の週次生産と販売、卵用鶏200羽の飼育からスタートし、今後倍増する予定であり、収益は教派の宣教活動に再投資される。

 以上のように、宗教団体による「貧困と飢餓」撲滅のための活動もまた活性化している。国益や企業収益を越えた宗教の公共性による飢餓対策もまた前進している。  

 

 

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