私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2024年09月20日
カナダ合同教会(UCC)が貧困と飢餓の撲滅のために活動している。UCCはさまざまな理由で全世界1.2億人が避難生活を余儀なくされ、貧困と飢餓の危機に直面しているとして、その現状に対応する。具体的にはACTアライアンス(Action by Churches Together)との提携である。ACTアライアンスは2010年設立の国際組織で、150以上の教会と関連組織が加盟する人道支援と開発、社会正義の擁護団体である。
カナダ合同教会は、ACTアライアンスと連携し、特にウクライナ紛争に対応する。同国より戦争被害によってポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、モルドバなどの近隣諸国に避難した40万人以上のウクライナ人への人道支援を提供する。加盟6団体が6カ国67カ所で 避難民となったウクライナの人々に支援活動を展開中。UCCとACTアライアンスは、この取り組みに対する資金提供を広く呼び掛けている。なぜなら、この支援は直接、戦争被害によって避難生活をする人々を支えることで貧困と飢餓の撲滅に寄与するからである。
UCCはさらにアドボカシー活動にも重点を置く。特にカナダが、紛争当事者間の交渉を支援し、戦争、占領、暴力の即時終結を推進する上で積極的な役割を果たすよう、関係諸機関に強く訴えている。外交的解決、平和構築活動を優先するよう政治的指導者らに呼びかけ、人命と脆弱なコミュニティを守り、さらなる避難民の増加を防ぐように働きかけている。UCCの取り組みとして特徴的な点は、キリスト教信仰に基づいた社会正義と平等の実現を目指すことである。UCCは、貧困と飢餓の撲滅を含む人道支援に関して、国会議員に手紙を書くように勧めている。また気候変動とその影響と負担に関する平等性、ジェンダーに関する正義、移住と避難、平和と人間の安全保障といった人権問題にも取り組んでいる。
カナダ合同教会(UCC)は、世界規模で苦しんでいる人々への支援、社会正義の推進を掲げて、ウクライナ戦争避難民の貧困と飢餓の撲滅に取り組んでいる。
写真= ACT Alliance