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インドネシアにおける地域教会の取り組み

 どの宗教に属していても「貧困と飢餓」の撲滅、その対策は喫緊の課題である。米紙「クリスチャニティ・トゥデイ」などが、インドネシアのある村における地域教会の取り組みを紹介している。同紙によればインドネシアのケマダン村の位置するキリスト教会は、地域の食糧不安に対処するために積極的な役割を果たしている。
 まず彼らは教会主導の穀倉プログラムを開始。地元の教会が革新的な穀倉プログラムを提供することで、特に干ばつ時期に地域の食糧備蓄率を維持しようとする試みだ。このプログラムは、穀物の貯蓄、ローンの提供、農産物の買い取りなどを通じて個別具体的な地域の必要に応じていく。
 次に農業コミュニティへの経済支援である。穀倉プログラムは、農業コミュニティを経済的に支援するだけでなく、農家が収穫期に安価で作物を販売できるようにし、乾季には必要な資材を手に入れることを意味する。地域経済自体を支えることが貧困と飢餓への対策となっている。
 さらに現地のキリスト教会は地域社会に対する奉仕活動も行う。貧困と飢餓という物理的・経済的な対策のみならずメンタルケアまで含む広範囲な領域での活動を、宗教的博愛精神に基づいて実践している。
 これらの取り組みは地域農民、また住民が飢餓や食糧不安に直面するリスクを軽減し、持続可能な食糧供給が確保することに一役買うことになる。現地教会にとっては、貧困と飢餓の対策、撲滅は、隣人愛の実践として理解される。それゆえ食糧穀物倉庫を実現するための初期投資は、現地のキリスト教団から3,000万インドネシア・ルピア(約2,000ドル)が提供された。このプログラムと支援対策のために教会関係者らは「穀物倉庫には国民や構成員の参加が不可欠です」と呼びかけている。
 宗教的奉仕の精神は、持続可能な開発目標、また貧困と飢餓の撲滅という目的と合致する。インドネシアにおけるキリスト教会の取り組みは今後も続いていく。

Image by Joseph Samson from Pixabay

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