キリスト教と食の安全保障 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。

キリスト教と食の安全保障

 宗教は人々の生活に深く根付いている。それゆえ食の安全保障においても重要な役割を果たす。例えば世界的なキリスト教運動「ローザンヌ運動」は、以下の4点を強調している。

1.食糧安全保障の重要性:食糧安全保障は持続可能な発展に不可欠であり、食料の入手可能性、アクセス、資産の作成、利用の側面から構成されている。

2.キリスト教開発機関の役割:キリスト教の開発機関は、地域社会で食料の入手可能性や資産の作成を支援し、貧困削減に貢献する重要な役割を果たすように招かれている。

3.家庭の食料安全保障と福音:家庭の食料安全保障は、与えられた恵みとしての食料をどのように扱うかという点において、キリスト教信仰と密接に関連している。食料不足は、信仰に影響を及ぼす可能性がある。

4.聖書における古代の事例と現代の開発プログラム:キリスト教には聖書の事例を中心にさまざまな知恵の蓄積がある。それらを現代の開発プログラムを通じて、食糧安全保障に役立て持続可能な社会変革に活かすことが求められている。

宗教と食の安全保障。またはキリスト教と飢餓対策は、人間の根本的なニーズにおいて通底している。食糧安全保障は、飢えや栄養不良から人々を守り、生活の質を向上させることに関わる重要な問題である。この点、福音は、人々の身体的な必要性をまず満たすことが求められており、その後、精神的な必要性にも対処することが求められている。
キリスト教の使信は、人間の完全性と尊厳を認め、その根底にある倫理的・道徳的な原則を強調しているが、まさに食糧安全保障は、そのような原則の一部であり、他人への奉仕と共有、特に最も弱い立場にある人々への配慮を示す機会である。
聖書によればイエス・キリストは、物質的な食物に加えて、霊的な飢えと満足をもたらす存在として描かれている。キリスト教にとって食糧安全保障は、肉体的な飢えだけでなく、霊的な飢えにも対処することを目指す実践として理解される。

キリスト教と貧困対策、伝統の持つ力がいま問われている。

Image by Peter H from Pixabay

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