私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2024年05月28日
米国キリスト連合教会(UCC)は貧困と飢餓の撲滅に取り組んでいる。同教会は、その基本姿勢を宣言している。それは以下の5点に要約できる。
1.持続可能な農業の支援:地域の農業や漁業を支援し、持続可能な方法での食糧生産を促進する。例えば、農民や漁師へのトレーニングや技術支援、持続可能な農業プラクティスの普及などが挙げられる。
2.食品選択に関する教育と啓発:人々に健康的で持続可能な食品の選択を促すために、食育プログラムや栄養教育の普及を行う。また、フェアトレード製品や地元の食品を支援するキャンペーンを推進する。
3.政策提言とロビー活動:政府や国際機関に対して、食糧安全保障と飢餓対策に関する効果的な政策の策定を促す。特に、貧困層や農村部の人々の権利を保護し、食糧システムの公正性を確保する政策を提案する。
4.食料廃棄物の削減:食料の無駄を減らすために、食品ロスや廃棄物削減に取り組む。例えば、食品バンクの設立や余剰食品の寄付プログラムを推進する。
5.地域コミュニティの支援:地域の食料自給率を向上させるため、農業プロジェクトや食糧協同組合を支援する。地域の食料システム強化に寄与し、地域経済の活性化を図る。
UCCは、これらの具体的な行動を通じて、食料安全保障と飢餓対策に向けた効果的な取り組みを推進し、世界中の人々が健康的で持続可能な食糧を手に入れることを支援すると団体の公式HPにおいて宣言している。
UCCとしては約9億2,500万人が飢餓に苦しんでいると認識している。同時に2050年までに世界人口はさらに増加する見込み。この増加は食糧生産能力に大きな圧力をかける。貧困と飢餓の要因は、気候変動や環境悪化、バイオ燃料の増加、輸出農業による農業の歪みなど、複数の要因が食料不安定化と飢餓を引き起こしている。
しかしUCCは、キリスト教信仰(特にマタイによる福音書25章35節、同40節)に基づいて、イエスが食糧を分かち合い人々を歓迎したように、信仰の課題として飢餓と食糧安全保障に立ち向かう。それゆえUCCの全加盟教会の行動は、2009年、2011年の決議に準じて、持続可能な農業と漁業の実践を強化するよう呼びかけ、健康的な食事、食品の選択についての議論を促している。同時に、世界食料週間においては、キリスト教徒や世界中の人々が食料に関わる公正さと公平さのために共に行動する機会として、食料の持続可能性に関する意識を高める重要な期間として行動を促す。
宗教もまた貧困と飢餓の撲滅のために動き出している。
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