2023年08月01日

国連食糧農業機関（FAO）の取り組み

　国連食糧農業機関（FAO）は「貧困と飢餓」撲滅にとって重要な位置を占めている。貧困、食品の安全性とその品質に関する取り組みは、世界規模での健康リスク軽減、経済発展支援の基礎となる。FAOの取り組みを要約した。

1. 食品管理システムの強化
FAOは国家／地域／国際レベルでの食品安全と品質管理システムを評価、指導している。結果、食品管理規制の効率化、世界貿易の円滑化が促進される。

2．食品安全緊急事態への対応
FAOは食品の保管、安全管理に関する組織／個人の能力開発支援、緊急事態に備えている。突発的な食料危機への対応が可能となっている。

3．科学的アドバイスの提供
FAOは、国連加盟各国に対し、科学的観点からのアドバイスを行う。JECFA（食品添加物合同専門委員会）およびJEMRA（食品汚染物質および残留物専門委員会）などの専門機関を通じて、科学的水準を保つ食品安全基準を提供し、十分かつ効率的な栄養摂取を補助する。

４．食に関する企業と提携したリスク管理
FAOは開発途上国において、現地生産システムに適したリスク管理の導入を支援する。これにより、病気の蔓延、貿易混乱の防止を行う。

5．情報共有とネットワーキング
FAOは食品安全に関するあらゆる情報を収集、分析、伝達し、国際的対話と議論を促進するためのプラットフォーム、データベース、メカニズムを提供する。技術と情報に関する地球規模での格差を解消する。

6．新技術の評価:
FAOは食品の安全性向上と公衆衛生保護のため、新技術を評価し、導入可能性を検討する。科学的アプローチ、国際的協力を通じて、食品の安全性と品質向上に取り組む。持続可能な食の安全保障、貧困と飢餓の撲滅への基礎となる食に関するリスクを最小化する技術の開発と共有に取り組んでいる。

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