私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2023年07月01日
米国フロリダ州北部の五つの郡で、キリスト教会を中心にフードバンクが活発化している。「全能者のパン(Bread of the Mighty Food Bank)」と名付けられたフードバンクは、神が人も動植物も養ってくれたという聖書の故事を思い起させる。同フードバンクは、フロリダ州北部のアラチュア郡、ディキシー郡、ギルクリスト郡、ラファイエット郡、リビー郡で活動するNPOであり、地域の第一合同メソジスト教会で食品配布も行う。
同団体は、各家庭の貧困レベルに応じた食糧の需要と供給を考察するために協力機関Feeding Americaと「食料格差地図:map the meal gap」と題した地理的研究を発表。結果、リビー郡内の三つの郵便番号が示す区域で、特に食品需要が増加していることは判明した。教会での食料配布のみならず、毎月第4金曜日には、モバイル・パントリーと題して食品の配達も行う。地域住民や多くの教会の助けが「この地域から貧困と飢餓を撲滅しよう」と願う活動を担っている。現在、同フードバンクは、他都市にも支援網を拡大したいと願っているが、駐車場と人員の不足が懸念となっている。
同団体の事務局長パトリック・ダズ氏は語る。「食糧を提供し、配達するだけでは不十分なのです。私たちは地域の本当のニーズを理解し、食品パントリーに頼らずに生活できるような支援を提供しなくてはなりません。今後も地域と協力して取り組んでいくつもりです」
食品配布予定はfacebookなどSNSも利用して告知される。貧困と飢餓の問題は、先進国でも栄養過多、教育、失業、不健康の問題として現れる。宗教的信念にもとづく「貧困と飢餓」への対策は、細やかな気遣いや地域のニーズを汲むことに長けている。
事実、同フードバンクは、今年で35周年を迎える。寄付された食品、生活必需品を収集、分類、保管し、フード パントリー、教会、ホームレス保護施設、その他の組織など 170 以上の非営利団体パートナーに配布してきた。飢えた人々に直接食事を提供するために、フードバンク「全能者のパン」は日夜活動している。
https://breadofthemighty.org/
Image by Inn from Pixabay
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