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仏教国際支援会(BGR)のアフリカにおける取り組み

ソマリア、エチオピア、ケニヤ、南スーダンなど慢性的な貧困と飢餓にあえぐ地域の人々へ、仏教国際支援会が手を差し伸べている。「アフリカの角」と呼ばれる地域は、過去40年で最悪の干ばつに直面しした。特にこの3年間、雨の降らない雨季に人々は苦しんでおり、専門家などによれば、その状況が今後も続くと見られている。原因は気候変動の影響と考えられており、地域全体で3600万人以上が干ばつの脅威にさらされ、950万頭の家畜の死、人々の生活と生存が危ぶまれている。具体的には、井戸の枯渇、病気の蔓延、結果、その土地を捨てて難民化せざるを得ない人々といった壊滅的被害が継続的にもたらされている。

例えばムミナ・アフヤロさん(29)は、3人の子どもを抱える未亡人だ。しかしムミナさん自身が栄養失調状態にあるため、母乳育児は不可能であり、さらにミルクを買うことさえできない。長引く干ばつ被害により、彼女の唯一の収入源であり食糧でもあったロバとヤギは死んでしまったからだ。結局、ムミナさんは住み慣れた村を離れ、幼い子どもらを背負って約18㎞歩いて保護キャンプへ向かうことになった。しかし保護キャンプでさえ、集まる人々のための支援物資が不足しており、彼女はそこで食料を買うために、最後の財産であるバケツを1.5ドルで売ることになった。

ムミナさんの経験は、干ばつに苦しむ「アフリカの角」、またはソマリア、エチオピア、ケニヤ、南スーダンの人々にとって、ごくありふれたものである。仏教国際支援会(BGR)は、これらの悲劇に対応するべく、国際飢餓対策機構、オックスファム、ユニセフ、国連世界食糧計画などの国際機関と提携し、支援活動を展開している。なぜなら貧困と飢餓の撲滅は、人類の課題であり、宗教を問わない問題であるからだ。貧困と飢餓の撲滅、気候変動への対応においては、各宗教の協力と連帯が強く求められている。

Loretta RossiterによるPixabayからの画像

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