ドイツ/食料と農業のための地球フォーラム「GFFA2023」 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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ドイツ/食料と農業のための地球フォーラム「GFFA2023」

食料と農業のための地球フォーラム(GFFA)は、世界の農業および食料政策にとって非常に重要な国際会議である。国際グリーンウィーク(IGW)と同時に毎年ベルリンで開催されている。GFFAは、ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)が主催し、ドイツの上院議員らが協力する。同フォーラムは、政治、ビジネス、科学、市民社会より専門家を招き、広く国際社会の聴衆を対象に、世界の農業政策と食料安全保障に関連する問題と課題への取り組み、また合意形成を呼びかけるイベントである。
 特に昨今のような逼迫した食糧飢饉において、GFFAは国際協力と多国間ソリューションの場となる。
2023年もベルリンにて1月20日、「食のパズルを解く:国レベルの行動を拡大するための20の秘訣」と題して、英語とドイツ語で開催された。
 GFFA2023は、気候目標を達成し、生物多様性の損失を減らし、すべての人に最適な健康状態の確保を目指す。そのためには世界の食料システムに変革が必要であると訴える。
 地域社会においては健康的な食生活への移行、フードロスの削減、自然に優しい食品生産体制が、フードシステム変革に必須の行動となる。また地球規模では、これらの戦略の結果として地球温暖化を1.5度上昇までに抑制し、生物多様性を回復しながら、少なくとも100億人に必要な食事を確保することが掲げられる。
 GFFA2023は、この目標をいかにして国家政策のレベルに落とし込むのかを問うことになる。なぜなら地域ごと国ごとの特性と文化を踏まえずして、これらの目標は達成されないからである。GFFA2023は、以下のステイトメントを掲げている。

1. 複数の国家規模での政策を、ケーススタディとフードシステムとして分類し、地域ごとの特性を探る
2. あらゆる国と地域において、変革のために必要な20項目の重要性を調査し認識する
3. 政府と民間組織を連携し協力体制を確立、国家レベルでの政策の影響拡大を行う

 貧困と飢餓に立ち向かうため、ドイツでの取り組みが熱を帯びている。

(写真)Image by Ktine01 from Pixabay

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