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人道支援団体「バルナバ」の被災支援

 トルコとシリアでの地震被災者に対する支援が始まっている。英国コベントリーに本拠地を置くキリスト教系人道支援団体「バルナバ基金」は、1993年の設立以来、世界50カ国において迫害されているキリスト教を対象に、その貧困と飢餓への支援を行ってきた。同団体の目標は、キリスト教徒への支援のみならず、現地の貧困と飢餓への支援も目指す。
同団体はイスラム教徒が多数派を占めるトルコとシリアにおけるキリスト教関係者を通じて、現地への人道支援を行う。聖書にも登場する古代都市アンタキヤ (アンティオキア) では、ある牧師の家と彼が務める教会が崩落した。このような牧師にまず賃貸住宅に住めるよう資金提供し、彼を通じて、同様に被災した教会員や現地の被災者への支援を行う。
 同団体は聖書の写本でも有名なアレッポの教会で食糧配給も行っている。またシリア北部では、ハマ、タルトゥース、ラタキアのキリスト教徒の家庭に食料、毛布、コート、靴、医薬品キットを配布し、特に女性世帯主の家庭や貧困層への援助を重点的に行っている。
2月6日の被災からわずか3日後には、バルナバからの食糧援助がシリア北部のアレッポに到着した。米、豆類、麺がすぐに配布された。しかしながら被災と被害の全容はいまだ把握されていない。今後も継続的支援が必要なことは明らかである。
元来、互助精神の強いイスラム教圏のトルコとシリアでさえ、被災時には支援の手が届かない人々が出てくる。その多くが女性や子ども、外国人である。トルコやシリアにおいては少数派のキリスト教会が、同じくマイノリティや弱い立場ある人々への確実な支援を行えるか否か、宗教的互助の精神が問われている。「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイによる福音書25章40節)という聖書の言葉を掲げながら、バルナバ基金は継続援助を訴えて貧困と飢餓が新たに発生しないように被災地支援に取り組んでいる。

UnsplashのÇağlar Oskayが撮影した写真

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