バングラデシュ:ロヒンギャ難民キャンプでの火災支援 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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バングラデシュ:ロヒンギャ難民キャンプでの火災支援

 世界最大のロヒンギャ難民キャンプはバングラデシュのクトゥパロンにある。ロヒンギャ難民は宗教対立からミャンマーより避難し、数十万人が隣国バングラデシュへ入り難民キャンプを形成している。火災は3月5日午後2時45分ごろ、竹と防水シートで作られた避難シェルターを一気に焼き尽くした。約2000戸が燃え1.2万人が住居を失った。また少なくとも現地モスク35カ所、教育施設21カ所が焼失したと各国メディアが報じている。
人道支援団体オックスファム・インターナショナルによると、現地では避難所、水、衛生、医療サービスの緊急支援が必要とされている。支援者らによれば「ほんの数時間で、竹と防水シートのシェルターは焼け落ち、医療センター、学校などの教育施設、地域共同体の核となる場所を失った、数千世帯が屋根さえ持たず夜を迎えることになり、食べ物も水も持っていない」。なお死傷者数は不明ながら出火場所も原因も特定できていない。損害の全容把握が今後の課題となる。
ロヒンギャ難民キャンプが大規模火災にみまわれるのは2021年以来2回目。前回の火災からの回復には、現在に至るまでの救援活動があった。しかし今回の火災は彼らにとって喪失と苦しみの追体験となりかねない。そもそも難民である時点で、貧困と飢餓に直面せざるを得ないからだ。
ロヒンギャ難民の貧困と飢餓を撲滅するために、各地の人道団体などがすでに支援策の策定に入っている。被災者への食糧、避難所、水、衛生設備の提供を直ちに開始する必要がある。バングラデシュのクトゥパロンでは現在、約100万人ともいわれるロヒンギャ難民が貧困と飢餓にさらされながら生活している。

UnsplashのLevi Meir Clancyが撮影した写真

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