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COP27 初の「食品農業パビリオン」を開催

第27回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)が11月6日よりエジプトにて開催された。「貧困と飢餓」の観点からいえば、今会議においては「農業食品システムの変革」が論点となる。10月26日、国連食糧農業機関 (FAO)とロックフェラー財団などは、COP27で「食糧農業パビリオンを主催する」と発表。世界的な食糧不安と危機に応じるためである。「貧困と飢餓」対策において2022年の進退は厳しいものとなった。2021年以降、世界53 ヵ国と地域からの報告によれば飢餓人口は1.93万人増加したからだ。この壊滅的なリスクと影響を緩和するためにCOPは初めて「農業食糧システムの変革」を議題の中心に据える。
 国連認可のもと、同パビリオンは政府、慈善団体、若者、学術連携団体と各地域パートナーの指導者を集め、今後についての共通理解と展望を深め、知識と技術の革新、解決策の模索を求める。COP27会議内での様々なプログラムとイベントは参加各国からの打開策や保護の取り組み、気候変動対策、変革モデルの提示を含む。
 FAOは「COP27の相乗効果に期待している、パビリオンは世界、全国、各地方の農家、若者と関係者を集め、今後の農業食品システムが効率的で包括的なものとなり、回復力を持つ持続可能なシステムとするための解決策を模索する」と関係者コメントを発表。COP27が誰一人取り残さない、飢餓と栄養失調を根絶するための努力の始まりとなると意気込みを示した。
 全250平米のパビリオン会場では、フェアトレードによる低炭素/有機農法の紅茶とコーヒーが無料で提供される。また最先端のデジタル・インタラクティブ技術により、代表者と参加者のみならず、FAOなど関係機関の開発プログラムと情報を閲覧ダウンロードも可能となっている。「貧困と飢餓」が悪化した2022年ではあるが、新たな巻き返しの動きが始まる。

 FAOによるCOP27公式ページ:https://cop27foodpavilion.cgiar.org/
2022年「貧困と飢餓」対策の後退について:https://www.fao.org/newsroom/detail/global-report-on-food-crises-acute-food-insecurity-hits-new-highs/en

UnsplashのMatthew TenBruggencateが撮影した写真

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