アフガニスタンにおける食糧危機 | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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アフガニスタンにおける食糧危機

アフガニスタンにおいて「貧困と飢餓」が加速している。同国ではタリバン政権以前より、国家予算の多くが外国からの支援によって成立していた。それゆえ、現在、多くの救援活動が大幅な資金不足に陥り、年内には再び大量の飢餓が発生するとみられる。
 世界食糧計画(WFP)は、今後6カ月間の人道的活動維持のため、9億6000万ドルが不足していると公表。支援を世界に訴えている。
 WFPアフガニスタンによれば、緊急支援が必要な瀕死の1000万人への最低限の支援にのみ限定せざるを得ないとコメント。事実、同国人口の半数以上にあたる約1900万人が、すでに危機的な「貧困と飢餓」に直面している。そして、10月になり冬が始まる前に資金を確保し食糧を準備できなければ、これらの人々の未来は暗いものとなる。
国連は2022年冒頭に、各国や企業に対し44億ドルの資金提供を要請。しかし7月末の時点でも資金調達率は45%未満にとどまっている。
 対アフガニスタン最大の人道支援国・米国は4億6000万ドル近くの拠出を約束、また英国(4億800万ドル)、アジア開発銀行(3億8000万ドル)がそれに続く。
 しかし事態は急を要している。2022年、すでにアフガニスタンにおいては約500万人の子どもと妊娠・授乳期の女性が栄養失調状態に陥っている。また以前より390万人の子どもが栄養失調になっている。
アフガニスタンの「貧困と飢餓」対策には、経済復興と開発援助が必要である。しかし、タリバン政権樹立以来、多くの国々がアフガニスタンへの開発援助を打ち切った。いわば経済制裁による「貧困と飢餓」の加速である。
このような状況を踏まえ、国際援助機関はタリバン政権に対し、女子中学の開設、女性の就労、包括的な政府樹立を繰り返し求めているが、現状が純粋なイスラム体制の形成であるとして、互いに平行線を辿るに留まり「貧困と飢餓」だけが前進している。

David MarkによるPixabayからの画像

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