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対食糧危機グローバルネットワークの取り組み

「対食糧危機グローバルネットワーク(GNAFC)」は4月5日、その年次報告書において「食の安全保障」の危機的な状況を指摘。食糧危機の規模と深刻さは、それぞれの地域の資源と能力をはるかに超えていることが示された。国際的な協力なしに、この問題は解決できない。

 同報告によれば、52の国または地域に及ぶ約1億9300万人が、2021年に危機的または致命的なより食糧不安を経験したことになる。これらの人々の中で、特にエチオピア、マダガスカル南部、スーダン南部、イエメンの50万人以上(57万人)は大災害レベルの深刻な食糧不安に直面した。それは生計手段の崩壊、飢餓と死を意味する。

 また39の国または地域においては危険度を示すIPCフェーズ3以上にある人々が、2016年から2021年の間にほぼ倍増している。もちろん食糧不安の原因はロシアのウクライナ侵攻に先立っている。しかし戦争が世界の食料システムの脆弱性となることは、今回の戦争においても明らかとなっている。

 同報告の分析によれば、2021年の深刻な食糧不安の背景と主たる要因は以下である。
・紛争(24の国/地域の1億3900万人を深刻な食糧不安に追い込んだ。*2020年には23の国/地域の約9900万人から増加)
・異常気象(8カ国/地域で2,300万人以上、15か国/地域で1570万人から増加)
・経済的ショック(主にCOVID-19パンデミックの影響により、21の国/地域で3000万人超)

 なお対食糧危機グローバルネットワークは、2016年に欧州連合、FAO、WFPによって設立された。食糧危機の予防、準備と対応、そして飢餓を終わらせるための持続可能な開発目標(SDG 2)を支援する関係団体の協議会である。年次報告書は、同ネットワークの主要出版物であり、17カ国に及ぶ国際的・人道的な開発協力団体が関与しながら「貧困と飢餓」撲滅に対応するために状況分析を提供するものである。

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