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カメルーン活動家、世界林業会議で受賞

カメルーンの活動家セシル・ンジャベト氏が、森林保護への多大な貢献が認められ、2022年ワンガリマータイ森林チャンピオン賞を獲得した。なお世界林業会議(World Forestry Congress)は、国連食糧農業機関(FAO)支援により6年に1回ほど開催される国際会議である。世界各国から森林・林業関係の行政官や研究者、有識者等ら集まり、国際レベルでの行政・研究・産業分野で知見を共有し、情報交換を行う。1926年イタリア・ローマで初開催され、今年第15回を迎える。

 FAO副代表にしてCPF議長のマリア・ヘレナセメド氏は語る。「土地と森林に対する女性の権利を促進し、そのために30年にわたり活動したセシル・ンジェベット氏の労力と献身を称える。彼女は、森林保全への女性参加こそが持続可能な森林管理を達成するための基本的前提であることの積極的事例だ」

 カメルーン女性の約70%は農村地域に住んでいる。その生計を立てるため、野生の林産物の収穫に部分的に依存している。しかし、一部地域では、女性が森林を所有する権利を拒否されている。荒廃した土地に木を植えることさえ許可されていない。そのような現実の中で、セシル氏は、女性が森林管理に関与し、森林の土地と資源に対して平等な権利を有するべきだと訴えてきた。

 2009年、セシル氏は「アフリカ女性ネットワーク」の設立を通じて、森林管理におけるジェンダー平等の重要性における国際的なシンボルとなった。現在、同組織にはアフリカ全土20カ国が加盟している。女性が共同林業、荒廃した土地の回復、持続可能性を理解し、森林保全と回復に関与するために情報提供し、訓練し、支援するための取り組みが続く。

 セシル氏が受賞したワンガリマータイ賞は、ケニアの環境保護運動家でノーベル平和賞受賞者のワンガリマータイ氏を記念し、2012年にCPFが設立した。森林保護と回復、持続可能な管理に貢献した個人を表彰するものである。

 森林に関する共同管理パートナーシップは、あらゆる種類の森林の持続可能性を促進し、長期的・政治的コミットメントを強化するために15カ国からなる国際機関によって構成されている。

写真=The Center for International Forestry Research(CIFOR)Twitterより

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