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「アフリカの角」で干ばつ悪化

「アフリカの角(Horn of Africa)」とはインド洋・紅海に向かうアフリカ大陸東部地域である。エチオピア、エリトリア、ジブチ、ソマリア、ケニアが含まれる。これらの地域ではソマリア内戦、エチオピアとエリトリア紛争などの政情不安、さらに気候変動による干ばつにより「貧困と飢餓」に苦しむ人が増え、難民の数も増加している。国連食糧農業機関(FAO)が警告している。
 すでにこの10年間で「アフリカの角」は、ラニーニャ現象により引き起こされた3度の干ばつに直面した。特にエチオピア、ケニア、ソマリアは大きな影響を受けており、その脆弱性が指摘されている。また直近70年来で最大の蝗害、covid-19蔓延が状況悪化に拍車をかけている。
 パンデミックによる社会経済的影響、食料価格の高騰、さらに長年続く紛争による不安は世界的な食料生産を損ない、牧草地・農業地の枯渇、市場の混乱を招いている。
 FAOは「アフリカの角」対策への迅速な支援計画、またとくに人道的観点からのエチオピアとソマリアへの援助を優先すべきだと指摘。ケニアでの干ばつ被害もまた支援対象として挙がっている。これら3カ国150万に及ぶ人々の生活への緊急支援が課題となっている。
 FAOは2022年1月から6月までの半年間、農村部の人々を重点的に支援し「貧困と飢餓」の悪化を防ぐ。栄養失調と飢餓の悪化を防ぎ、人々の生計を守る必要がある。現時点の概算で1億2990万米ドルが緊急に計上されなくてはならない。2022年には、人道的ニーズもまた上昇すると見込まれる。
 なお「アフリカの角」干ばつによって引き起こされる惨事への対応計画はPDFにて配布中。以下よりダウンロードできる。「貧困と飢餓」撲滅への支援が必要である。
「2022年度上半期:人道的危機を回避するために迅速な対応と緩和計画(英文)」
https://www.fao.org/3/cb8280en/cb8280en.pdf

Image by naturfreund_pics from Pixabay

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