私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2020年10月15日
国連食糧農業機関(FAO)の食糧安全保障・栄養分析ユニット(FSNAU)、飢饉早期警戒システムネットワーク(FEWS NET)は、ソマリアにおいて210万人が急性「飢餓」の危機にあると発表した。同国における「グー明け(年2回ある雨季の一つ)」の評価結果によると、現在までに食糧安全保障と栄養状況の全体的な改善があったにもかかわらず、2020年12月までに人道支援がない場合、210万人のソマリア人が急性「飢餓」に直面する可能性がある。
FSNAU-FEWS NETの報告書は、数年に一度起きる「ラニーニャ現象」の複雑化とその影響により、2021年には人道支援がさらに必要となる可能性を指摘。気候変動による旱魃は、現時点ですでにソマリア国内に260万人の避難民を生んでいる。これがさらに増える可能性がある。