私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2020年04月10日
国連食糧農業機関(FAO)は4月26日、「COVID-19時代における食の安全」と題して文書を発表した。同文書によれば、「現在、パンデミックの原因となっている新型コロナウイルス(COVID-19)が、一般的な家畜によって感染拡大する証拠はない」という。すなわち「農業と畜産において主要な、鶏、アヒルなどの家禽類、豚、牛などの家畜動物(またはラクダ、馬、羊、山羊、ウサギ、モルモット、魚など)が、感染源となった証拠はない」という意味である。ただし、言うまでもなく、動物やあらゆる食品は、すでに病原体に汚染された道具や機器のある環境、それらの表面を触れている場合、適切な洗浄が必要となる。
1. 一般的な家畜または動物由来の食品が、人間をウイルスCOVID-19に感染させる可能性は確認されていない。
2. COVID-19のような新しい病原菌の出現を防ぐためにも「食物連鎖」を環境汚染から守ることが必要となる。これは同時に、食中毒の減少にもなる。
3. 適法かつ適切に準備され、市場取引されている動物由来の食品は、安全基準を満たしている。
FAOは、安全な食糧の安定供給という「食の安全保障」のために、また食品防疫のために「食品の国際規格Codex Alimentarius」など、参照すべきだと呼びかけている。
© FAO 2020