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アメリカにおける「飢餓撲滅」に向けて FRACの取り組み

 アメリカ食糧行動研究センター(FRAC)は、米国内の「貧困と飢餓」関連に取り組む著名なNGO団体だ。飽食の国、アメリカにおいても過食と栄養失調、貧困による飢餓状態という問題がある。また2020年3月、新型コロナウイルス被害によって「学校給食」の継続可否が問題となっている。

 2020年2月13日、アメリカ政府は、「学校朝食プログラム」によって20182019年において、約1240万人の低所得世帯の子どもが食事できたと報告。ウェストバージニア州、バーモント州、ニューメキシコ州が朝食を提供できた上位州となった。

 ウェストバージニア州では、低所得世帯の100人中70人の子どもが朝食を得ることができた。一方、ハワイ州では100人中39.3人に留まった。同様に、アイオワ、ネブラスカ、ニューハンプシャー、サウスダコタ、ユタ、ワシントン、ワイオミングの7州も低迷した。

 調査によれば「学校朝食プログラム」へ参加することで経済効果もある。FRAC2020年2月には「学校朝食への取り組み:より大規模学区で機能するために」を公開。調査対象となった76の大学区中、23学区はFRACの求める基準を達成した。

 特に「学校朝食」が最も増加した三つの学区、スーシティ、オクラホマシティ、デトロイトでは、ほぼすべての学区が実践に参加している。

 「学校朝食」は、生徒の成績向上を助け、欠席を減らし、何よりも栄養改善のために必要かつ最良の方法である。FRAC50年の歴史の中で「学校朝食プログラム」の対象範囲拡大のために尽力してきた。1992年に公開された「実績評価:スコアカード」は、結果的に米国内25州以上において、低所得世帯の生徒を多く抱える学校に「給食」を義務付ける法案の成立を後押しした。

 FRACは、飽食の国で50年間、「貧困と飢餓」撲滅のために活動し、「児童の栄養失調」をゼロとするために活動してきた全米規模のNGOとして知られている。

© 2020 Food Research & Action Center.

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