私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2019年12月16日
世界保健機関(WHO)は、新年ダイエットのために5つの秘訣を公開した。
2.減塩
3.特定の油分と脂質を控える
4.砂糖は控えめに
5.アルコールは百害あって一利なし
同様に「油分・脂質」の取り過ぎには注意したい。脂質は健康な食事には欠かせないが、食べ過ぎると健康問題に直結することになる。例えば、先進国における貧困家庭の多くが、バターやラード等の加工食品によって過剰に脂質を摂取している。本来「トランス脂肪酸」を食品から摂取する必要はないが、高カロリーで低価格の食品には、これらの油分と脂質が含まれている。心臓病リスクを30%近く高めるとも言われる。
加えて、砂糖を控えめにすることは難しいかもしれない。炭酸飲料、フルーツジュース、清涼飲料、スポーツドリンクなど、液体か粉末かを問わず、多くの飲食物に砂糖が過剰に入っている。しかし、これは誰の健康にとっても、よくない。特に二歳未満の幼児には、これら甘い飲み物や食べ物は禁物である。塩と砂糖は、2歳未満の幼児にとっては、限定的で補完的な食品であり、制限しなくてはならない。
最後に、アルコールを止めること。アルコールは「健康的な食事」の一部ではない。しかし、多くの文化において、新年の祝いにアルコールが大量に消費される。言うまでもなく飲み過ぎれば、前後不覚による怪我のリスクが高まり、肝臓障害、癌、心臓病、精神疾患などの長期的な影響を引き起こす。WHOは、安全にアルコール消費できることはない、と助言している。
健康で栄養価の高い、適切な量の食事こそ「食の安全保障」の基本だ。「貧困と飢餓」の撲滅は、人類全体に「食の安全保障」が行き届くことを意味している。今夜のビール1杯をやめて、その支払いを「貧困と飢餓」対策のために募金してみることは、それぞれの健康にとって良い影響を及ぼすだろう。