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ACF、ナイジェリアでの誘拐に対する声明文を発表

 ナイジェリア・ボルノ州ダマサックで、飢餓対策に取り組む人々が誘拐された事件(2019年7月18日)について、被害者の所属するフランスの国際援助団体ACFAction Against Hungerが声明を発表した。現在までに運転手1人の殺害が確認されたほか、ACFスタッフ1人、運転手2人、医療従事者3人が行方不明とされた。全文は以下の通り。

ナイジェリアACFスタッフに対する拉致について 2019725日更新

 7月24日(水)夕方に公開の動画において、同国ボルノ州ダマサック地域で「Action Against Hunger」が運営する人道支援プログラムに従事する運転手と医療従事者5名、またACF女性スタッフが少なくとも健康であることは確認いたしました。私たちACFは、スタッフとその仲間を解放することを強く要求します。

 彼らは人道支援と医療のための従事者であり、ナイジェリアの地域社会を支援するために自ら生活を捧げることを選んだ人々です。彼らが求めたのは、連帯、人類、中立のみです。そのような人々を誘拐することは、人道支援に関する国際法、緊急援助に携わる人々と組織を保護するための国際基準を反故にし、それらと矛盾するものです。

 私たちACGは、拘束されている同僚とその家族・友人への、全面的支援を約束し、共感を表明します。ナイジェリア北東部で進行中の人道危機の影響を受ける人々とその家族への支援に専念する同僚たちに起きた、この事件を深く悲しんでいます。誘拐された同僚たちが、安全に解放され、家族と再会するためにあらゆる努力を惜しみません。

 ナイジェリア北東部で人道的支援を必要とする数百万の女性と子どもたちの生活を支え、守るためにACFは努力してきました。そのような仕事をしていたにも関わらず、殺害された運転手のご遺族には哀悼の意を表明します。また、未だ行方不明の同僚たちの家族、この事件の影響を受ける多くの人々への支援を約束します。同時に、報道各社、一般市民には未確認情報の拡散を行わないことを要請します。

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 ACFは、約50を超える国と地域で活動する6,000人以上の職員とボランティアを擁する。現在までに約1,360万人以上への援助を行ってきた団体。1979年、フランスの医師、科学者、作家らによって設立され、ノーベル物理学賞のアルフレッド・カストレル(19021984年)が初代会長を務めた。

  ACFは、特に急性栄養失調症に処方される治療用ミルク(F100)の先駆的事例として有名であり、結果的に5歳未満の重度栄養失調児の死亡率を25%から5%に減少することに貢献した団体だ。さらに、この治療用ミルクから、準備と冷蔵不要な即時使用可能な治療用食品(RUTF)が開発された。

 現在、本国フランスのみならず、スペイン、米国、カナダ、英国の5カ国に本部を設置。主要な活動分野は「栄養」「食料安全保障」「水と衛生」「援助」である。世界の飢餓撲滅を目指し、栄養失調状態にある子どもへの援助、地域社会における安全な水資源確保を掲げている。

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