私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2019年04月08日
2019年2月20-21日、新開発銀行(NDB)と国連食糧農業機関(FAO)は「灌漑、水資源管理、衛生」に焦点を当て、持続可能な開発目標(SDG)に関するワークショップを共催した。目的は、水インフラ、持続可能な開発プロジェクトの設計・実施、その統合についての技術的知識を幅広い開発主体間で共有である。飢餓撲滅のためには、安全な食品を安定して供給せねばならない。そのためには、衛生的に管理された安全な水を確保し、水を継続的に提供する社会開発が必要となる。
それゆえ、参加者は、BRICS諸国の政府代表者、国連(UN)、また国連の国際機関(FAO、UNDP、UN-Water)、多国間開発銀行(ADB、AIIB、NDB)、国家金融機関(BNDES、CDB、DBSA)、ビル&メリンダゲイツ財団、IMWIなどの民間シンクタンクとセクター専門家らが並んだ。ワークショップでは単なる営利追求を超えて、安全な水の確保と提供、分配という課題にどう取り組むべきか、議論された。
FAOの国土水道に関する部局のエドゥアルド・マンスル部長は、Eduardo Mansur氏は、「実際的な方法で探求することが重要だ」と述べ、持続可能な開発を最大化するために、水、灌漑、および衛生学への投資を求めた。各国を支援するためにデータを収集し、プロジェクトを設計・モニタリング・評価し、共通のアプローチを構築した上で、持続可能な開発を訴えた。
NDBの経済研究・戦略パートナーシップ・最高リスク責任者であるサルキス博士は、NDBの一般戦略として2021年までにSDGs(持続可能な開発目標)を満たす大規模投資と調整の必要を確認。「2030年アジェンダ(飢餓撲滅を含む)を達成するには、国際機関や開発金融機関を含む世界的に重要な主体が、SDGsへのコミットメントを達成するには、各国支援において緊密な協力が必要である」と述べた。また共通の目標に向けてさまざまなパートナー間における連携促進を強調した。
ワークショップでは、水分野への投資に始まり、「ゼロ・ハンガー」を達成するための様々な課題に継続的に取り組むための共同体が形成されたといえる。