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欧州連合(EU)、世界の食糧安全保障支援のために1200万ユーロを供出

2018年


 EU開発委員会と国連食糧農業機関(FAO)理事長は11月23日、三つの新プログラムに関して資金調達の契約を締結した。

 EUとFAOはローマに拠点をもち、国連と協力関係にある国際農業開発基金(IFAD)、世界食糧計画(WFP)と共に、食料安全保障と農村開発に取り組むため三つのプログラムを支援している。

 第一プロジェクトは、食料安全保障において農村女性が重要な担い手となることを目指すもの。第二は、食糧安全保障のための政策立案への市民社会の関与を促進する仕組みの支援。第三は、農業開発プロジェクト支援における民間資金の活用だ。

 前二者は、FAO、IFAD、WFPが運営する共同プログラムであり、民間資金を活用する投資プログラムは、FAO、国際協力開発総局の緊密な連携によって運営される。

農村女性、変革の担い手へのサポート

 500万ユーロに相当する第一プロジェクトは、FAO、IFAD、WFPによる性差別的な教育撤廃を視野に入れた農村開発のための共同提案となる。それは女性農家、食糧生産、女性の経済成長、健全な栄養状態を達成するモデル開発のための協力となる。

グローバルな対話の確保、強化

 300万ユーロを計上する第二プロジェクトは、食糧安全保障に取り組む国際機関、市民団体、政府による世界食糧安全委員会(CFS)が開催するもの。このプロジェクトは、市民社会の参加推進、第三者機関による学術的研究と専門家による分析をCFSへと導入し、政府の政策決定に有用なガイダンスを作成することを目指す。

食糧安全保障分野における民間投資の強化、推進

 第三プロジェクトは、400万ユーロの予算を背景に、FAO欧州委員会の協力のもと、持続可能な農業開発システムへの民間投資を促進する。

 現在、EUは世界最大の開発援助国であり、世界の公的開発援助総額の半分以上を拠出している。EUはFAOの主要パートナーであり、2017年、EU拠出額は2億3,900万ユーロに到達した。

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