ケニアの難民施設で根付く学校ガーデニング | 世界の飢餓ニュース | ハンガーゼロ

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ケニアの難民施設で根付く学校ガーデニング

 ディミアナ・ナンジェ・クレメントは、若き難民であり駆け出し農家である。世界最大規模のカクマ難民キャンプに隣接する、ケニア北部カロビエイ総合セツルメントに家族と暮らす11歳。南スーダン出身のディミアナのような若い世代を教育する手段として、より良い栄養摂取の方法として、現地ではガーデニングを採用する家族や学校が増加している。「農業をやりたいです」、農業分野と生活のための学校での数カ月の農業訓練を経て、ディミアナは確信して言う。学内のほこりっぽい裏庭が緑豊かな野菜畑になるのと同じように、彼女の農業への熱意は高まっている。一家に農業従事者はいない。「私が最初です」と彼女は微笑んで語る。

 2016年、カロビエイ総合セツルメントは、カクマ難民キャンプの逼迫した状況を緩和するために開設された。地域住民と難民の関係確立、また自立のためのモデル事業である。カクマとカロビエイ、二つ合わせると人口は185,000人に及ぶ。国連食糧農業機関は、食料の安全保障、栄養、自給率を向上させるため、カロビエイ7,000世帯以上にキッチンガーデンを設立し、種子、道具、訓練、指導を提供し、400ヘクタール750世帯の農業を開発した。

 農業学習はディミアナの小学校における選択科目であり、難民の子どもたちが食物生産を経験できるように提供されている。生徒らは、乾燥したトゥルカナ地方の環境で必要不可欠な知識となる、水利用の効果的技術を習得する。カロビエイでは水は希少であり、世帯あたり一人15リットルまでしか受け取れないので、家庭排水をガーデニングに転用し、雨水を収集するタンクを設置している。

 カロビエイ難民は、一人あたり毎月14米ドルを受給しているが、当然、新鮮な野菜、栄養価の高い食糧を購入するには不足している。学内ガーデニング、家庭菜園は、彼らの栄養格差を補うために役立っており、ディミアナのような新世代の農家への刺激となっている。このように、次世代に投資し彼らを行動へと導き、世界的目標としての「飢餓根絶」を達成するために、国連食糧農業機関は活動している。

元記事:国連食糧農業機関「萌え出でる農家、大きな夢」(抄訳)

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1151151/?utm_source=twitter&utm_medium=social+media&utm_campaign=faoknowledge

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