私たちの知らないところで起きている飢餓問題の現状を知ろう。
2018年09月25日
ディミアナ・ナンジェ・クレメントは、若き難民であり駆け出し農家である。世界最大規模のカクマ難民キャンプに隣接する、ケニア北部カロビエイ総合セツルメントに家族と暮らす11歳。南スーダン出身のディミアナのような若い世代を教育する手段として、より良い栄養摂取の方法として、現地ではガーデニングを採用する家族や学校が増加している。「農業をやりたいです」、農業分野と生活のための学校での数カ月の農業訓練を経て、ディミアナは確信して言う。学内のほこりっぽい裏庭が緑豊かな野菜畑になるのと同じように、彼女の農業への熱意は高まっている。一家に農業従事者はいない。「私が最初です」と彼女は微笑んで語る。
2016年、カロビエイ総合セツルメントは、カクマ難民キャンプの逼迫した状況を緩和するために開設された。地域住民と難民の関係確立、また自立のためのモデル事業である。カクマとカロビエイ、二つ合わせると人口は18万5,000人に及ぶ。国連食糧農業機関は、食料の安全保障、栄養、自給率を向上させるため、カロビエイ7,000世帯以上にキッチンガーデンを設立し、種子、道具、訓練、指導を提供し、400ヘクタール750世帯の農業を開発した。
農業学習はディミアナの小学校における選択科目であり、難民の子どもたちが食物生産を経験できるように提供されている。生徒らは、乾燥したトゥルカナ地方の環境で必要不可欠な知識となる、水利用の効果的技術を習得する。カロビエイでは水は希少であり、世帯あたり一人15リットルまでしか受け取れないので、家庭排水をガーデニングに転用し、雨水を収集するタンクを設置している。
元記事:国連食糧農業機関「萌え出でる農家、大きな夢」(抄訳)
http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1151151/?utm_source=twitter&utm_medium=social+media&utm_campaign=faoknowledge