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【インド】ケララ州の洪水被害

 821日、インドのケララ州当局は、豪雨と洪水被害などで壊滅的被害を受け、100万人を超える避難者が出たと発表。現在、死者320名を数え、20万人の移住が見込まれる。被害の全容が明らかになりつつある。

 アジア・キリスト教協議会(CCA)のM.G.チュナカラ博士は、遺族への哀悼の意と被災者の今後の生活への連帯を表明。CCA加盟国の教会への人道的支援を求めている。ケララ州政府によれば、1924年の大洪水に匹敵する百年に一度の災害だった。9日間降り続いた猛烈な豪雨により同州36ヵ所のダムのうち35ヵ所が開放され、毎秒約70万リットルの水が放出された。

 キリスト教会を含む宗教組織の多くが、積極的に救援活動に参加。所有する学校、大学、病院を開放し、救援キャンプに転用。ケララ州南インド教区教会やシリア正教会の流れをくむ諸教派が協力体制を構築している。

 また現地では宗教を超えた支援活動が展開。教会はムスリム避難者の祈りのために開放され、イスラム教徒とシク教徒が日曜礼拝に間に合うように被災教会の清掃、修復ボランティアを買って出た。またヒンドゥー教徒とイスラム教徒が、地域の伝統的祭をモスクで共に祝った。ヒンドゥー教右翼で過激派組織「ラシュトリヤ・スワヤムセバク・サンガ(RSS)」までも、被災教会やモスクの清掃と修復に積極的に従事していることが話題になり、賛否両論が巻き起こっている。これらの宗教を超えた協働は、壊滅的被害の甚大さを象徴しているといえよう。

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