子どもたちにクリスマスの愛を
クリスマスの季節、飢餓や貧困に苦しむ地域の子どもたちは、栄養のある食事を摂ることが難しかったり、紛争や病気のために親を亡くしたり、教育が受けられなかったりと大変厳しい環境におかれています。そんな子どもたちが健やかに成長していくためには、保護者を始め周りの大人たちがその責任を果たし、愛をもって子どもたちに接していくことができるように手助けが必要です。今年のクリスマス募金は、ハンガーゼロの支援地におけるそのような子どもたちのための取り組みに用いさせて頂きます。
子どもの身体と脳の発達にとって、人生の最初の9年間はとても重要です。持続可能な開発目標(SDGs)のゴール4は「質の高い教育をみんなに」とありますが、エチオピアでは、特に農村部において、幼児のための教育施設が確立されておらず、依然としてアクセスが限られています。
ハンガーゼロは、現地パートナーである国際飢餓対策機構エチオピアと協力して、活動地のオロミア州東ヴォレガ地帯ディガ郡において「子どもに優しい空間」を作ることで既存の幼児教育施設を強化し、学校指導者の能力を高めることを通して、子どもたちが神から与えられた潜在能力を発揮できるよう支援することを目指しています。
■予定している主な活動
①学校指導者、教師、保護者と活動の範囲、目的、実施の仕方について話し合って、学校に「子どもに優しい空間」や 幼児教育施設に適した、安全で利用しやすい場所を準備し、良い品質と耐久性のある教材や機器を購入する。
②保護者、教師、地域ボランティアを対象に、幼児教育の重要性と教材の使用方法についての研修を行い、持続可能な運営ができるよう継続的な支援を提供する。
③必要な改善点を特定し、活動目標が達成されているかを確認するために、定期的にモニタリングを実施する。
ハンガーゼロの現地パートナーである国際飢餓対策機構ケニアが活動しているサンブル郡は、乾燥・半乾燥地の一つであり、住民は主に牧畜と農業で生計を立てていますが、悪天候や燃料価格の上昇に家畜の高死亡率が重なって、多くの世帯で食料が手に入りにくくなっています。2023年のサンブル郡の急性栄養失調率は20.3%で、栄養不良状態が高いことがわかります。
特にンギライ・ウエストのコミュニティは、人里離れた場所にあるため多様な食品の入手が困難な上、農作物生産に関する知識が乏しくトウモロコシと豆類の生産が中心で多様性がありません。そこで地域にあるレテティ小学校と協力して、モデル農場としての学校農園の設立と運営を支援します。
■予定している主な活動は…
①学校関係者、保護者、子どもたち、地元のコミュニティ・グループ、特に女性グループ、リーダーたちとのミーティングを持つ。
②栄養価が高く干ばつに強い作物の適切な組み合わせを選択するため、農業改良普及指導員と緊密に協力。
③農業改良普及員や教育関係の地方政府職員などと連携し、学校農園の効果的な管理方法について、学校の運営委員会や教員の能力開発を支援。
ハンガーゼロは、世界飢餓対策機構連合(FHIF)のメンバーであるFHシエラレオネ、FHガーナ、FHガンビア、Ainoteザンビアと協力し、それぞれの国の飢餓・貧困に苦しむ地域において、ビジョン・オブ・コミュニティ(VOC)の活動を実施しています。
VOCは、地域が良くなるために自ら動くという思いを持った住民たちがリーダーとなり、地域の資源と課題を分析し、ビジョンを持って自主的かつ発展的に地域変革を進めていくことができるように、支援する取り組みです。
12月2日~1月末の期間、クリスマス募金となります。
今回支援する(クリスマス募金)毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。
継続的に支援する