ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2025年03月27日
ハンガーゼロは、FHカナダとの協働により2024年も南スーダン、ブルンジ、グアテマラに必要な物資援助を行いました。前回のグアテマラへの食料支援報告に引き続き、南スーダンへの医薬品支援とブルンジへの食料支援についてご報告いたします。
長年の内戦の末、2011年7月に独立を果たしたものの、その後も不安定な情勢が続き、南スーダンの医療体制は、インフラ面でも人員面でも大幅な不足状況が続いています。2023年には、スーダンの内戦から逃れて来た60万人余りの難民を受け入れており、国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、人道援助を必要とする人は、人口1,240万人のうち590万人に達しました。
そんな中、2023年12月に届けられた援助物資の医薬品は、現地パートナーであるニューテスタメントキリスト教会を通して、首都のジュバやパジョクの国内避難民キャンプで、寡婦、孤児、傷病者など長引く戦闘による影響を受けた人たちのために用いられています。国連平和維持軍によって守られている国内避難民キャンプでは、パジョクで約500人、ジュバでは1ヵ所で約800人、もう1ヵ所で約500人の合計1,800人が貴重な医薬品の恩恵を受けており、2025年の支援物資も届いたと連絡が入っています。
人口密度の高い内陸国であるブルンジは、人口の70%以上が生活に必要な収入を得ることができていません。国連世界食糧計画(WFP)によると、人口の41.2%が食料不足に直面しており、5歳未満の子どもの56%近くが栄養不足による発育阻害に苦しんでいます。
ハンガーゼロは2024年に栄養補給に役立つ乾燥スープミックス108万7,700食分を届けました。スープミックスは現地パートナーであるFHブルンジが受け取り、活動地域であるカバロレ、ムウンバ、ブソニのコミュニティリーダーと協力して配給しました。カバロレで559世帯、ムウンバでは450世帯の最も必要性が高い家庭に、ブソニでは障がい者センターで暮らす70人の方々に渡されました。
スープを受け取った人々の間では、2024年のスープはこれまでのものよりも味も香りも良く、調理しているうちにが増してくると好評です。野菜の代わりに、メイズ(とうもろこし)やキャッサバのパン、サツマ芋やジャガ芋、お米やタロ芋、調理用バナナなどと一緒に食べられています。その一人で8人の子どもがいるファビオラさん(44歳)は、8袋(800食分)のスープミックスを受け取りました。「ちょうど種まき前のにスープが届きました。野菜が不足している時期で大変助かりました。」と感謝していました。