ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2025年02月21日
ハンガーゼロは、FHカナダとの協働により2024年もグアテマラ、南スーダン、ブルンジに必要な物資援助を行うことができました。今月号と来月号に分けて報告させて頂きます。
グアテマラは、国民の2/3が世界銀行の国際貧困ラインを下回る1日2ドル以下で生活しており、生後半年〜5歳未満の子どもの発育阻害が世界で最も高い国の1つです。発育阻害は、慢性的な栄養不足の兆候の1つで、身体や脳の発達の遅れや免疫システムの低下などが起こり、学齢期の学びや大人になってからの労働など生涯にわたって影響を及ぼします。
乾燥スープミックス115万食を困窮者に優先配布
2024年5月、援助物資の乾燥スープミックス960箱(115万2,000食分)がグアテマラに到着し、現地パートナーのラブ・グアテマラを通して、最も必要としている方々に届けられました。様々な地域で活動している小さな団体がラブ・グアテマラの倉庫まで受け取りに来て、それぞれの地域の貧困家庭や孤児院などに届けることで、より広範囲の必要に応えることができています。
子どもたちの髪の色がオレンジ掛かっているのは、ビタミン不足の兆候ですが、家族の健康のためには栄養バランスのよい食事が大切であるとわかっていても、それを買うことができない人たちがグアテマラには大勢います。飢餓、栄養不良、食品価格の高騰に苦しむ村の女性たちは、待ちわびていた炊き出しの日には、家にあるあらゆるサイズ、あらゆる種類の容器を手に駆け寄ってきます。スープを受け取ると、涙を流し何度もハグしながら「グラシアス(ありがとう)」と繰り返す人たちもいます。
子どもが学校で勉強に集中できるようになった
エル・テハールに住むキャロラインさんもその1人です。夫のロナルド、息子のロナルド・ジュニアとの3人家族ですが、その他に面倒を見ている親戚が9人います。ラブ・グアテマラが毎週実施している炊き出しでスープミックス1袋も貰えるので 家族全員が飢えから逃れることができていると言います。ビタミンとタンパク質を摂取することができて、体が丈夫になり、病気になりにくくなったそうです。子どもたちは空腹のまま眠ることがなくなり、学校で集中して勉強できるようになったと支援への感謝を述べました。