厳しい現実の中で懸命に生きるシリア難民の人々 | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

厳しい現実の中で懸命に生きるシリア難民の人々

トルコ地震被災者緊急支援

パク宣教師.jpgハンガーゼロは、2023年2月にトルコ南東部(及びシリア)を中心に発生した地震の被災者緊急支援を海外パートナーの韓国飢餓対策機構(KFHI)と実施。皆様からの募金で①緊急支援チーム派遣②物資の配布(食料、生活用品、パンの缶詰)③家族用避難テントの提供④募金活動(支援チャリティ企画も含む)⑤森祐理親善大使の現地慰問⑥幼稚園建設(サマンダー地区)などを行いました。これらの活動は、KFHIと共に被災地のキリスト教会と連携、特に政府の支援が届いていない地域の人々のために行いました。このほど協力者のパク・ジョウアン氏(牧師)が来日されたので支援活動について伺いました。なおパク氏は、元KFHIのスタッフであり、ハンガーゼロ緊急支援班の申スタッフの同僚(当時)でした。

Q 支援に入られた経緯は

 地震直後から母国の韓国から団体が入って来たり、支援金が送られてきたりしました。そこで被災状況を確認する中で、貧困層やクルド民族、シリア難民らが居住する地域が発災後1週間を経っても政府からなんら支援がなされていないことを知りました。特にサマンダー地区は大きな被害が出ているにも関わらず、シリア難民居住区に対する政府の動きは鈍く、また外国からの支援も入らない厳しい状況となっていました。

Q サマンダーでのテント配布について

 現地に入って持参した緊急物資を配りながら、最初に家族用の大型テントを配布することにしました。テントはイスタンブールにある韓国系企業を通じて工場に発注しました。ハンガーゼロからも資金協力をいただき、日本から来た緊急支援チームの方々と一緒にテント設営を行いました。

サマンダーではようやく仮設住宅も出来つつあるのですが、多くの人々はそこに入らず避難所かテント生活を続けています。仮設住宅に入ると元の居住区から遠くなり、人とのつながりが薄れる不安がある上、農業や家畜の世話ができなくなるので、とにかく地震で壊れた家を少しでも修繕してそこでの生活を維持することを希望されています。

2023トルコテント支援.jpg

Q 今年5月にハンガーゼロの支援でサマンダーに幼稚園が開設されましたね

 サマンダーでの支援活動を通じて地域の人々との関係が広がる中で「とにかく幼稚園が必要です」との切実な要望がありました。小学校や中学校も校舎が倒壊しています。それで生徒たちを市役所や政府施設のスペースを使い2部に分けて授業を行っています。しかし、幼児向けまで手を広げる余裕がありませんでした。ハンガーゼロの支援で建てられた幼稚園には今80名位の園児が来ており、これからさらに40名位の園児たちも加わると聞いています。運営は行政が担当、教師たちはトルコ人(公務員)が担っています。

幼稚園開所式コンサート.jpgQ 森祐理親善大使の慰問コンサートはどうでしたか

 地震から1年以上が経過する中で、なお厳しい現実と直面している被災者にとって森祐理さんの歌とお話は大変励ましになったようです。サマンダー幼稚園の開所式後や仮設のキリスト教会で開催されたコンサートにはたくさんの方々が集まり、皆さんとても喜んでおられました。

【お知らせ】

トルコ地震の緊急募金の受付は終了しています。

皆様のご協力を感謝を申し上げます。

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