ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2024年01月11日
11日に、石川県鳳珠郡(ほうすぐん)能登町の宇出津(うしつ)に入りました。
マルタ醤油9代目社長 高田清保さん(初期の商店を入れて創業250年)
ここにあった醤油の工場(下の写真)は全部潰れました。醤油のタンクって大きいので1回揺れたら止まらなくて地震の後も5、10分揺れたままなんですよ。昨年の地震(5月珠洲市)のときは、少しこぼれたくらいでしたが、今回はダメでした。醤油の出荷が増えるのは、年末年始と祭りの7月~9月。その時期は仕出し屋さんからの注文が多いです。またお盆の時期は帰省した人が地元の醤油を買っていきますから・・。工場の隣の駐車場の車もみんな下敷きになったみたいです。それで、私の車はかろうじて大丈夫だったんですが、すぐに10センチの津波がきたので、崩れて傾いたガレージの一角をバックで押してとにかくどうにか車を出しました。
ここの津波は10センチ位だったけれど、高いところはこの高さくらいまできていました。この川に沈んでいる車は津波のときの引き波で転落して流されてきたのだと思います。向こうにも車が落ちてますよ。家の建物は幸い大丈夫でしたが、ご近所さんで倒壊した家や半壊しているところもあります。宇出津は昔は船が交通の要だったので、海に続く川沿いに細長い家が立ち並んでいて、私の母もこの港から学校の修学旅行に出ていきましたから。
いま一番大変なことは
下水道がやられたから、水を飲むのも流すのも困っています。いまようやく給水車が毎日きてくれています。でも水は毎日使うものだから1日も早く復旧してほしいです。食べるものはそこそこあります。うちはIH(電気)で煮炊きするのでごはんも作れますので。
自宅避難されているとくにご高齢者の多いところでは毎日の水運びは辛い日課になりつつある
港から少し上がったところにある能都聖書教会。ここにはキャンプ施設も併設されている。
緊急援助版の近藤リーダーらがここを訪れニッカーソン牧師夫妻から能都町の被害状況やキャンプ施設を宿泊できるボランティアの拠点にする案などを相談しました。ここには内灘から持参した水、日用品、衛生用品、パンの缶詰ほかを運びこみました。後ほどインタビュー動画で報告いたします。
報告:能登半島地震緊急支援先遣隊 鶴浦弘敏
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