ハンガーゼロ活動報告/ケニア・シープケア学校 | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

ハンガーゼロ活動報告/ケニア・シープケア学校

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ケニアの首都ナイロビ郊外のソウェト・カヨーレというスラムの中にあるシープケア学校では現在、初等教育(Primary school)350人、中等教育(Secondary school)103人の合計453人の生徒が学んでいます。

 スラムで暮らす人たちの多くは、地方での生活が成り立たなくなって都会に出て来ており、収入が安定しない日雇いの仕事で生計を立てている家庭がほとんどです。家族が食べていけなければ、ある程度の年齢になった子どもたちも働いて、その日その日を生きていくための日銭を稼がなくてはなりません。親を亡くしたり、親の再婚で家庭に居づらくなり路上で暮らしている子どもたちにとっては、食べ物の確保は死活問題ですから、そのために丸1日を費やしています。しかし、そんな生活をしていては貧困の連鎖から抜け出すことはできません。

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 そんなスラムに暮らす子どもたちが食べ物の心配をせ
ずに学ぶことができるように、シープケア学校では2002年の設立当初からずっと学校給食を続けてきています。1日2食の給食の提供を継続するために、学校の敷地内に菜園や魚の養殖池を作ったり、資金を生み出すためのプロジェクトを実施したり、ハンガーゼロを通した皆さまのご支援によりシープケア学校はこれまで様々な取り組みを行ってきています。しかし、新型コロナやウクライナの戦争などの影響を受け、ケニアではインフレが進み食料価格が急騰しています。一時は3倍にもなった食料価格のため、これまで給食を提供していた学校の多くが中止を余儀なくされ、給食が頼りだった生徒たちの家庭は更に苦しい生活を強いられています。そんな中、ちょうど新しい学期が始まる時期にハンガーゼロからの給食支援が届き、シープケア学校はなんとか給食を中止せずに済みました。今、ケニアでは食料価格や生活費の高騰への不満からスラムを中心に暴動が起き、生徒の家庭でも物を奪われるなどの被害が出ています。そんな不安定な生活の中、1日2食の学校給食はスラムに暮らす子どもたちの希望であり、未来を拓く支えとなっています。

この支援のためにバーガーズ・トーキョーさんとハンガーゼロサポーターの募金を用いさせていただきました。

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