白鞘慧海ハンガーゼロ親善大使フィリピン視察報告 | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

白鞘慧海ハンガーゼロ親善大使フィリピン視察報告

報告:ハンガーゼロ親善大使 白鞘慧海(しらさや・えみ)

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3月9日〜17日、ハンガーゼロ親善大使として初の海外訪問の機会を頂き、フィリピンのマニラとミンドロ島に行って参りました。日本から同行して下さったのは、ハンガーゼロの田村スタッフ、ジェロムスタッフ、夫の谷口牧師。事前に田村スタッフからフィリピン支援、現状などのレクチャーを受け、期待と緊張が入り混じった思いで、9日夜、関西空港からフィリピンへと飛び立ちました。

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人々を未来につなぐHOLPFI

パラニャケで感じた人々の「生きる底力」

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 深夜、マニラに到着し、ハンズ・オブ・ラブ・フィリピン(HOLPFI)の酒井保スタッフと合流。数時間の休息の後、翌日早朝から、マニラ首都圏のパラニャケにあるアーバンプア地域へ赴きました。この地域に住む人々の多くは、ペットボトルやプラスチック製品などのゴミを集め、それらを売って生計を立てているとのことで、見せて頂いた家の中にも集められた物が所狭しと置かれていました。全体的に匂いも強烈で、汗ばむ気候と混じり合い、息苦しさを覚えるような環境ではありましたが、そんな中にあっても皆、悲壮感など全くなく、誰もが笑顔で生き生きしていて「生きる底力」がみなぎっていました。私が今まで写真や動画で見てきたような2次元の景色だけではない、彼らのリアルな生活を立体的に肌で感じることができ、逆にエネルギーをもらったような貴重な体験でした。

 「SPECS」という子どものためのプログラムにも参加させて頂き、聖書のお話を聞いた子どもたちが、先生の質問に元気に答えたり、賛美に合わせてダンスをしたり、一緒におやつを食べたり、次世代への教育が活発に行われる場面も見ることができ、先生や子どもたちの笑顔にも癒される豊かな時間となりました。

 11日からミンドロ島へ渡り、日曜は、Jesus Christ Calapan Churchにて特別賛美を捧げさせて頂きました。賛美を聴いて涙される方もおられ、皆様の癒しや励ましとなれたことを感謝します。

 

ジャングルと川を超えてアルサビに向かう

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 そしていよいよ、13日からHOLPFIが大きく関わっている地域の一つ、アルサビ村(以前のマイ村)に入っていきます。人口約220人、世帯数は約60、マンヤンと呼ばれるミンドロ島原住民、タウブイッド族の方々が暮らしている村です。事前の説明では、この村に入るためには数時間ジャングルを歩き、川の中を何度も歩いて渡るとのことだったので、靴や服、帽子、手袋、サングラスなど、様々な物を用意、装備して村に向かいました。HOLPFIのスタッフ5名、荷物を運んで下さる村の方々も10名程加わり、約1時間半の行程を皆で大移動。結局、川は21回渡りました!

 

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村の教会と学校でゴスペルを歌う

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 村の方々は、もともと戦いを好まない部族とのことで、皆さん穏やかでシャイな方々でした。村に入ると、まず教会が見えてきます。殆どがキリスト教徒で、毎日、朝と夕方に礼拝を捧げているとのこと。私も参加し自己紹介したところ、歌って欲しいということになり、急遽、賛美をすることになりました。村には電気が通っておらず、ピアノもないので、殆どアカペラで歌うような形になりましたが、それでも皆さん喜んで下さいました。

 村の奥に進むと少し高台になっていて、教室が2棟建っており(3棟目建設中)、昼間は子どもたちの元気な笑い声や歌声が聞こえてきます。先生から「子どもたちに何か歌を教えて欲しい」という依頼を受け、「This Little Light Of Mine」というゴスペルでよく歌う曲を、振付きで子どもたちに覚えてもらって一緒に歌いました。最初は皆、とても恥ずかしそうにしていましたが、だんだん慣れてくると、声も振りも大きくなり、最後には一緒に手を広げてジャンプしてくれて、ジャンプする度に大きな声で笑ってくれました。心から楽しんでくれたようで嬉しかったです。その後、私が歌を教えてそれで終わりかと思っていたら、なんと、その子たちがお返しの歌を歌ってくれたのです。しかもオリジナルソングを!すごく綺麗なメロディと言葉で、涙が出ました。「神様はあなたのために天国におうちを用意してくれているよ」という意味の曲なのだそうです。

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HOLPFIの子ども教育支援

 HOLPFIは、食料、物資の一時的支援だけではなく、そのコミュニティからリーダーが輩出され、人々それぞれの潜在能力が発揮されていくような長期的支援を行っています。子どもたちの教育はその大きな基であり、奨学金制度を設けて彼らの未来を支えています。このアルサビの子どもたちも将来、村のリーダーとなり、更にはフィリピンのリーダー、世界のリーダーとなっていくかもしれません。今回、酒井保スタッフと共に、最初からずっと私たちを細やかにサポートしてくれた、アネススタッフも実は、以前支援された村の出身だそうで、奨学金を受けて大学を卒業し、現在HOLPFIスタッフとして大きな役割を担われています。支援の実が結ばれているその証を見ることができました。

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