飢餓人口拡大でSDGsの指標達成が困難に | 活動報告|ハンガーゼロ

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飢餓人口拡大でSDGsの指標達成が困難に

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 国連は7月6日「世界の食料安全保障と栄養の現状 2022年版」(注)を発表し、世界の飢餓人口が2020年から4,600万人増え、2021年に8億2,800万人になったと報告しました。また中程度から重度の食料不足人口は、世界人口の約3割にあたる23億人となり、新型コロナ拡大前より3億5,000万人増加しました。特に5歳未満の子どものうち、推定4,500万人が栄養失調の最悪レベル「消耗症」(死亡リスクが最大12倍)に相当し、また1億4,900万人は食生活で必須な栄養素が慢性的に不足して、成長や発達が阻害されているとしています。しかしその一方で、3,900万人は太りすぎであるとも指摘しています。

SDGs指標「飢餓をゼロに」の達成が困難に
 今後の予測としては、仮に世界経済が回復しても2030年には、なお6億7,000万人(世界人口の8%)が飢餓に直面しているだろうとし、これは「2030年までに世界の飢餓をゼロに」と、SDGs(持続可能な17の開発目標)で定めた、2015年時点とほぼ変わらないの飢餓人口になっています。加えて2022年2月に始まったウクライナ戦争で、国際的なサプライチェーンが混乱し、穀物、肥料、エネルギー価格が押し上げられ、世界的な食料不安、栄養不良、不平等がさらに拡大するとしています。
 報告書の発表に合わせ、WFPのビーズリー事務局長は、新型コロナ拡大により飢餓人口が急増した前年に続き、2022年はウクライナ戦争により飢餓人口がさらに増加するため「迫る危機を回避するためには、すぐに行動する必要がある」と述べています。

注:同報告書は国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(WFP)、世界保健機関(WHO)が共同で作成し、毎年7月に発表されています。日本語による報告はユニセフHPを参照。

ハンガーゼロは今年も支援者の皆様と「世界食料デー」に取り組みます

私たちもアクションを起こしましょう。
あなたは世界の飢餓に困しむ人のために、どんな「アクション」を起こしますか。
立ち止まって私たちの生活を見直す時、私たちがどれ程世界と繋がり、恩恵を受けているかを知ることができるでしょう。小さなことでも一歩ずつ、「アクション」を起こしましょう! 買いすぎ、作りすぎで食べ物を腐らせたり捨てたりすることはありませんか。
今回も「あなたの1食分募金」運動にご協力ください。

最新情報は、9月以降にウエブサイトでお知らせいたします。
ハンガーゼロのホームページや、YouTubeチャンネル「ハンガーゼロ」をご覧になって下さい。SDGsも学べます。
毎日の食生活を見直して「食品ロス」がないか考えてみませんか。
お友だちに呼びかけて、どんなスタイルでも構いません「世界食料デーイベント」を開いてみませんか。

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