「この品物は買うのではなく...募金に対するギフトです」 | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

「この品物は買うのではなく...募金に対するギフトです」


増田01 .jpg本誌5月号でご紹介しました名古屋学院大学元教授の増田喜治さんの「ウクライナ緊急支援チャリティセール」(協力:せと銀座通り商店街ギャラリーNani)は、最終的に目標200万円を大きく超える2,835,252円の販売となり、ハンガーゼロに全額を募金してくださいました。以下は広報の質問に対する増田さんの寄稿文です。

Q 最初のきっかけを
 ハンガーゼロの近藤さん(総主事)とは長年のお付き合いがあり、私の蓄音器コンサートによるチャリティー活動にも支援して頂いていました。昨年9月頃から名古屋学院大学の退職に際して、自分のコレクションを使った終活とボランティアについて相談していました。それで今年2月のロシアによるウクライナ侵攻に心を痛めている中で、新約聖書の黙示録22章11節が心に刺さりました。「世の終わりに、罪に汚れた者はますます罪に汚れた者となる。神のみこころを行う者はいよいよ神のみこころを行い」(要約)。それでどこか場所を借りてチャリティー販売をしようと思い、近藤さん、せと銀座通り商店街のギャラリーNaniさんらの協力で支援チャリティーセールが急遽決まりました。

Q チャリティーにはどんな方が訪れましたか
 銀座商店街の皆様、大学の教職員の方々や友人だち、40数名の教え子たち、ウクライナ支援のコーヒー豆を提供された珈琲専門店のオーナー、蓄音器愛好家、珈琲ミル収集家、瀬戸の陶芸家など実に幅広いジャンルの方々と思い出深い一品一品を通しての趣味の世界を語る楽しいひと時とウクライナの平和を願う祈りの交流がありました。教え子の中には店内の珈琲ミルやカップを手に取り「私、これで飲んだことある」「このミル研究室で見たことあるから欲しい」と言って自分の過去とのつながりを再発見してウクライナ募金をするのです。一万円以上の募金をする機会が無かった方々も、募金する事により、プレゼントとしてお気に入りの品物を手にしてギャラリーを笑顔で去られるのです。


Q セールで心掛けられたことは何でしょう
 趣味と支援を一生繋げる、これが全てです。私はセール期間中、可能な限りギャラリーに腰据えて来客の対応をしました。名古屋学院大学、金城学院大学とその他のボランティアの若者達に「これは増田のショップではないよ。皆んなで取り組むウクライナ支援なんだ」と共通のビジョンを分かち合いました。そして陳列されてある品物については、彼らが十分に説明可能なように私が時間をかけてトレーニングをしました。その結果、彼ら自身の中に蓄音器や珈琲ミルに関する興味や知識が増加した様子でした。彼らが蓄音器でSPレコード演奏し珈琲ミルで豆を挽く実演をする姿に私は何度もニヤリとしつつ、一ヶ月半の間、楽しんでセールに取り組むことができました。


Q 改めて気づいたことは
 先ずは、終活とチャリティーを掛け合わせ、共通したビジョンを持つチームワークでかなりの募金を生み出せるという事です。次に、この実践が多くの終活者の刺激となった事です。ギャラリーには「私も珈琲ミルや万年筆を沢山収集してます。ウクライナ支援の為に利用してもらえますか?」と色々な商品を持ち運んで来る方々も現れ始めました。そんな時には私からはすかさず「品物は出来るだけ一万円以上の価値あるものをお願いします」とちゃっかり依頼してました。
 また、ギャラリーに来られた方には「ここは骨董品店ではありません。ハンガーゼロを通してのウクライナ難民への支援の募金をする所です。ですから、まず心の中でどれほど募金したいのかをお考え下さい。目前にある品物は募金に対するギフトです。」と繰り返し言い伝えました。そうすると、お気に入りの品物が無くても、かなりの募金をして下さる方々も大勢おられました。


Q 学生たちとの繋がりについて
 私は今年の3月末に退職しました。しかし、この世を去るまで、若者と繋がり、そして世界と繋がり続けるのが私の使命です。コアとなったボランティアの学生達とは毎週、ゴスペル音楽と聖書の学びを行ってます。これらの学びの実践が今回のチャリティー活動に発揮されたのでしょう。来年の2月にはカンボジア750キロを今回活動に参加した学生達と一緒に自転車で一周し、学校建設の募金活動する準備を始めてます。私自身も若者と一緒に自転車で長距離走行が可能なように身体を鍛えてます。一生、趣味とビジョンに生き、全世界を視野に入れたボランティア活動を共に若者達と繋がる事は、私自身の生きる力となります。そして、混沌とした世界の中で生きる力を持つマルチリンガル、マルチカルチャルな若者の教育の一旦を担いたいと願ってます。
関わって下さった全ての方々に感謝しつつ。

 本文:増田善治さん

(お詫び:機関紙の印刷版では募金額が2,835,252万円となっておりました。正しくは2,835,252円です。)

活動報告一覧へ戻る

支援はこちらから

支援についてのよくある質問支援方法はこちらをご確認ください。

わたしから始める「一時募金」

毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。

今回支援する

世界を変える「毎月募金」

毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。

継続的に支援する