ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2022年05月24日
大阪市にあるプール学院中学校・高等学校では、2022年4月からハンガーゼロ自販機を設置してくださっています。学校の地域社会に対する取り組みや自販機設置に至る経緯を自販機チームの皆さんからお聞きしました。
Q ハンガーゼロ自販機を設置してくださった理由をお聞かせください
◦自販機チーム(高3 女子9名)
ジェロムさんの講演を聞いて、世界のために何かやりたいと思いました。何がいいかお互いにアイデアを出し合って、似た意見がでたのがこのチームです。ハンガーゼロ自販機は、飲み物を買った人は自分の飲みたいものを飲めてそれが誰かのためになると思うと達成感がある。両方が嬉しくて楽しい支援になると思いました。
ジェロムさんの講演を聞いて何かをしたいと
Q 自販機設置の経緯は
◦成岡宏晃チャプレン(宗教部長)写真㊤
2019年度よりプール学院では地域との協働による高等学校教育改革推進事業〔グローカル(グローバルとローカルの造語)型〕に参加しています。※〈2022年度よりSGH(スーパーグローバルハイスクール)参加校となる〉
生野区は様々なルーツを持つ人が集まる多文化共生の町です。最初はそれを知ることから始まりました。
第一段階として、生野区の区役所の活動、NPO団体とその活動を学びました。翌2020年度は日本における難民の実態について学びました。難民支援の団体と協力して物資を送らせていただきました。
昨年はコロナで実施できませんでしたが、ジェロムさんに本校で講演していただき、私たちは非常に大きなインパクトやショックを受けました。そこで生徒から自発的に「自分たちに何かできるのではないか」という思いが生まれ、昨年度10月頃からハンガーゼロさんの活動に参加しようということで自販機の設置をお願いしました。
本校では3 月まで自販機チーム、募金チーム、フードロスチーム、広報チームを作ってグローカルスタディの活動をしていました。例えばフードロスチームは、近所のパン屋さんの廃棄になるパンを校内で売って、その差額をハンガーゼロさんに募金したいと計画しました。募金チームは、「名物」教員のグッズを特典として募金活動を行い、寄せられた3 万円ほどの募金があったのでこれもハンガーゼロさんにお送りしました。
Q 今後の展望は
本校はキリスト教の教えに基づいて愛と奉仕の精神を実践しています。他者のために自分にできることは何か、そのために自分を鍛えることができるか。とりわけ世界で問題の中にいる人たちを傍観するのではなく、自分のこととして捉えて行動に示していきたいと考えています。日本や世界の現実をもっと積極的に、知って、感じて、考えて、深めて、行動に移していきたいです。