ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2022年03月28日
COVID-19(新型肺炎以後コロナ)の感染拡大による地域隔離政策が始まって2年が過ぎました。フィリピンはその間、一度も移動規制を解除せず今に至っています。当初は規制の内容が変わるたびに大きな混乱が起きていましたが、現在はその仕組みが周知されてきたことで、必要な手続きをすれば規制の枠内でスタッフが移動でき、活動を継続していくことができるようになりました。HOLPFIのスタッフ全員が2回接種(ワクチンの種類は様々)を受けて、一定の安全が確保されていることは感謝ですが、私たちが支援をしているマンヤンのコミュニティの人たちがワクチンを受けるめどは立っていません。
アルサビ小学校
移動制限は継続されており、また登記をするための政府機関側の担当者がコロナ患者となって業務が止まるなど、手続きは遅れていますが、一部手続きは不完全ながら、正式に教育省から学校と認められてフィリピンの学校として登録されました。次年度からは、独立した予算が与えられることとなり、子どもたちへの教育がより充実していくことが期待されます。
未登記の土地の登記が終われば、すべての手続きが終わります。あともう一息です。
アルサビにある植物
このアルサビ村の人たちがこれから増大する教育費の支出に対応する為に、追加の現金収入が必要だと私たちは思っています。その為にコミュニティの人たちだけでは気づきにくい資源があると思い、マニラからスタッフが行き資源調査を改めて行いました。
そして、村の人の中には、ニトという材料を使って帽子を編める人たちがいたり、アクセサリーの材料になる植物種子があることがわかりました。最寄りの村のフォツナは観光に力を入れているのでマーケットはあります。私たちの活動のまとめとして今後は現金収入増加のための支援をしていく予定です。
西ミンドロ州リガヤ村ファグリブアン地区への
アプローチの再開
ワクチン接種がこの村を訪問するときの条件(その時点ではフィリピン国内でワクチン接種は行われていなかった)とされていたために訪問できずにいましたが、HOLPFIの全スタッフが2回のワクチン接種を完了し、ようやく条件を満たすことができたので訪問を再開しました。現状として、バランガイ・キャプテン(地方政府長)に私たちの活動を理解してもらうのが難しく、支援を始めることができるかどうか不確かな状況です。バランガイ・キャプテンには多くの権限があり、中央政府の目が行き届かないため不正の温床となることが多々あります。私たちは今まで、好意的に受け入れてもらう事がほとんどだったのですが、今回は私たちを通じてなにかを得たいと願っているようです。フィリピンにおいて、バランガイの協力、理解がなければ持続的な開発の支援活動は不可能と私たちは理解しています。現在、情報を集めて今後の対応をどうするかスタッフと話し合っています。
コロナ(COVID-19)の状況と入国手続き
フィリピン全体での接種率は2月の時点で1回目54%、2回目7%となっています。そのような状況ですが、集団免疫ができたという判断なのか、経済活動を優先するためにそういう政策に切り替えたのかはよくわかりませんが、2月に入り、実質的に外国人の入国制限を解除しました。
それにともない、酒井スタッフは3月21日に日本を発ってフィリピンに戻り、現地での支援活動を再開しました。ただし、今回はフィリピン国の事情で1ヵ月程度での滞在となるので、帰国後、諸手続きを経て早期に酒井慶子スタッフとともにフィリピンに戻る計画を進めています。
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