ハンズ・オブ・ラブ・モザンビーク活動報告 | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

ハンズ・オブ・ラブ・モザンビーク活動報告

2015年に始まったモザンビークのプロジェクトは今年で7年目となります。モザンビークをはじめとするアフリカ諸国は、肌で感じるようなパンデミックの影響は全くなかったので、どこか遠い国の伝染病という印象だったようです。しかしながら「コロナ対策」の影響は半端ではなく、学校も教会もビジネスも長い間閉鎖となり、オンラインクラスも給付金もない国民にとって大打撃でした。2021年半ばから小学校から大学までが再開となり、モザンビークは少しずつ日常を取り戻しています。このように何かと制限が多かった1年ですが予期せぬ神の祝福があり、プロジェクトは大きく進展しました。
[報告]ローレンス綾子(元モザンビーク駐在員)

コロナの試練の中でも活動は着実に前進

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312人が職業訓練コースを無事修了
 ゴロンゴーザ国立公園の地域支援プログラムの応援により、ハンズ・オブ・ラブのセンターで職業訓練コースが実施され、312人がコースを無事修了しました。コースは1)配管工事・溶接 2)電気工事 3) 裁縫の3つです。
最後は実習で、私たちが用意した材料で鉄格子の設置と電気工事をしていただき、全部屋に照明が入りました!
 ゴロンゴーザは小さな町なので、いくら学歴が高くても就職するのは非常に難しいです。一方、電気工事などができる人が非常に限られていて、修理工などを確保するのに人々はいつも苦労している現状があります。地元で仕事につくためには職業訓練校が必要と思っていましたが、予期せぬパートナーシップを通して扉が開かれました!来年以降もこのプロジェクトは継続されていく予定です。
奨学金制度で3人が大学で農業や医療を学ぶ
 今年は3人の若者がハンズ・オブ・ラブの支援を受けて大学などで学んでいます。

ペドロ(Pedro)(写真)
YFP_P.jpg今年から専門学校に入学しました。彼は幼い時からずっとハンズ・オブ・ラブのミニストリーに連なっていて、勉学のために今年引っ越すまでリーダーとして仕えてきました。農業と林業を専攻しています。
マリア(Maria)
今年から2年間の看護学校に入りました。カラベティのリーダーシップの元で育ったジョゼの奥さんです。看護士として働くために学んでいます。
フランク(Franque)
彼とは2019年の緊急支援活動を通して出会いました。昨年カトリック大学に入学し、現在2年生。農業を専攻しています。

Young Farmer's Partnership

_YFP_ALLm.jpg 現在でも世界の農地の大半は多くのアフリカの国と同じく家族単位のグループによって耕作されています。それぞれの家庭が与えられている土地を適切に利用することが最終的に飢餓を回避する道の1つです。
 YFPは「ハンガーゼロ」の協力により、2020年にスタートしました。持続可能な農業とは、地元政府とも協力し、社会的に公正であり、経済的にも収支が見合うものです。本プロジェクトでは、若者を中心としたグループを形成して一つの循環型農場をモデルとして作り上げていき、それをコミュニティの人に見てもらって、適用する家庭を増やしていくのが願いです。
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 2021年は前年に続き、トマト、玉ねぎ、紫玉ねぎ、レタス、ピーマン、とうもろこし、ピーナツなどを植えました。またビーツに挑戦し、良い収入を得ることができました。農業技術としては水やりを軽減できる新しい畝の作り方(水やりがいつも課題です)やコンパニオン・プランツ(お互いの栄養素を補完するものを一緒に植えること)などを新しく取り入れました。
 2021年に初めて行ったのは、ワークショップです。野菜の栄養、薬草について学んだり、植物から塗り薬を作ったりしました。参加者は学んだ後にモリンガやよもぎの粉、ユーカリの塗り薬などを各家庭に持ち帰りました。また薬草の写真と効能が書かれている大きなポスターも受け取りました。野菜を作っても収入を得ても、それが家族の幸せと健康の向上につながらなければ意味がありません。私たちはより良い生き方とは何かを一緒に再確認しました。

新型コロナの影響で幼稚園の開園は来年に
 ハンズ・オブ・ラブ・モザンビークが焦点を当てているのは小さな子どもたちの教育です。このため2021年までに幼稚園開園を目指して、まずは1クラス30人から始めることを願っていました。ところがコロナで幼稚園は最近まで全国一斉に閉鎖されてしまいました。コロナ対策によるアフリカの教育分野のダメージは計り知れないものがあり、憤りを覚えるほどです。来年こそはスタートできることを期待しています。そのような中でセンターの建築が進み、電気が付き、鉄格子も設置でき(防犯のため)、より良い状態で子どもたちを迎えられるようになったことは感謝です。まだペンキ塗りなど他の工事が残っていますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。
 今年もご支援くださり、1年間支えてくださった方々、また過去にご支援くださった方々、本当にありがとうございました。チャレンジも色々ありますが、この6年間で人々の生活がここまで変わることができたのは奇跡以外の何ものでもなく、神様と皆さんに心より感謝しています。

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