見えない恐怖...新型コロナウイルス(COVID-19) との戦いの中で④ | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

見えない恐怖...新型コロナウイルス(COVID-19) との戦いの中で④

世界で感染が広がる新型コロナウイルスの影響は、ハンガーゼロの支援地の人々の暮らしに深刻な影響を与えています。各国の現状や取り組みを報告します。

FH= 国際飢餓対策機構

ボリビア...生活困窮家庭に食料品と感染予防キット
 ボリビアのコロナウイルス感染者(累計)は7 月15 日には52,218 名(死者1,942 名)、連日1200 ~ 1500 人程の新規感染者が出る状態です。FH ボリビアのコチャバンバ事務所では、支援地域の中でも特に貧しい家族に基本的な食料パックを4 月に140 家族、5 月には別の地域の100 家族、また6月にはさらに641 家族(計881 家族)に配布しました。受け取りに来た方のほとんどが日当仕事のために収入がなく食べ物もない状態でした。食料の袋には励ましの言葉も添えられていて、涙ながらに感謝される方もありました。受け取られた方々にCOVID-19 予防対策の講習をして地域の他の方々に伝えてもらうよう依頼しています。また6 月から支援地域の生活困窮家庭に「基本食料品とコロナ感染予防保健衛生キット」1 パック(100 ボリビアーノス=約1560 円)を最低でも3,000パック配布する募金キャンペーンを実施しています。
(報告・小西スタッフ)

コンゴ民主共和国...首都での感染増加傾向続く 
 7月14 日現在の感染者8,074 人、首都のキンシャサだけで6,878 人、感染者は日々増加傾向にありますが、地域経済の悪化から政府はゴムベ州のロックダウン中止を決定しました。キンシャサでも、バー、教会、スタディアム、学校、中央市場以外は6 月29 日に解除。一方7月15 日現在の西部でのエボラ熱は52 件で21 人が死亡しさらに拡大の懸念があります。ハンズ・オブ・ラブ・コンゴは政府からの情報が入らない、あるいは字を読めない支援地域の人々に、ソーシャル・ディスタンス、マスクやスカーフで鼻や口を覆うことなどコロナウイルスの予防方法を伝える努力と共に、蛇口が付いたバケツを配布して手洗いを勧めています。
(報告・ジェロームスタッフ)

バングラデシュ...拡声器やパンフで予防の啓発活動
 コロナのためにコミュニティの市場が閉鎖され、交通も遮断されて農業ができず野菜も台無しになっています。人々は仕事を失い、小規模事業の活動も停止、多くの人が日雇いのために収入が途絶えました。収穫の時期に畑で働くすべもなく人々は非常に苦しい生活を強いられています。
 FH スタッフはコミュニティの人々に直接会うことができなかったので、携帯電話で母親のリーダー、貯蓄グループのメンバー、コミュニティ開発センターのリーダー、ボランティアグループのメンバーたちと連絡を取りながら、コロナウイルスの予防方法についての情報を共有しました。そして拡声器を用いてコミュニティの11,590 人に予防のメッセージを伝えることができました。また予防方法を書いたパンフレットを配布したりポスターを貼るなどして、予防の啓発を行いました。また困難な中にいる300 世帯に米5キロ、レンズ豆1 キロ、塩1 キロ、食用油1リットル、石鹸を配布、またコミュニティ開発センターの受益者274 名に衛生キット(石鹸2 個、洗剤)を配布しました。

ケニア...子どもたちに手洗いの訓練、一部食料支援も
 ケニア全体で感染拡大が続いており、感染者数は10,000人で、ハンガーゼロの支援コミュニティでは18 名が感染しています。FH ケニアは支援地のブウリサブカウンティでコミュニティの保健推進員90 人へのトレーニングと防護用品の支援。家庭訪問時には子どもたちにコロナとその予防方法について話しをし、石鹸を提供しました。また400 人の子どもが参加する健康クラブで手洗いのデモンストレーションとトレーニングを実施しました。コロナによる移動制限の影響を受けて貧困の度合いがさらに深刻になった世帯への食料の支援も行っています。

インドネシア...農業グループが収穫から地域を支援
 FH インドネシアが栄養食品バスケットのプロジェクトを実施されている地域において、このプロジェクトの一環としてトレーニングを受けた農家グループが、隔離措置が取られている間も、学んだことを活かして養鶏を続け、様々な野菜を生産して地域の人たちに販売し続けました。島全体で食料品が品薄となる中、農業グループが卵と野菜を地域の人たちに供給することができました。

FHインドネシア農家.jpg

コロナ感染から守る「緊急救援募金」を継続いたします!!
募金は、郵便振替又はウエブサイトからクレジットカード決済が利用できます。
JIFHサイト こちらから
郵便振替 00170-9-68590 日本国際飢餓対策機構 ※記入欄に「緊急救援募金」と明記
募金集計:6月末時点で約370万円、皆さまの応援を心より感謝いたします。

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9月2日~11月末の期間、世界食料デー募金となります。

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