ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2020年06月29日
シンタエフさんのstory
シンタエフ・アスママウさん(18歳)さんは、親も頼れる親戚も近くになく、何とか1人で生きてきました。捨て子だった彼女は5 歳の頃、路上でアスママウ氏に拾われましたが、その家庭では、昼間の学校ではなく夜間学校に行くことしか許さず、シンタエフさんをお手伝いとして無給で働かせました。
そのためシンタエフさんはそこを出て、洗濯をしたり、主食のインジェラを焼いたりして働き1 ヵ月に30ブル(約165 円)を得ていましたが、5 年生の時FH の支援を受ける機会が与えられ、様々な援助によって学校に戻ることができました。エネルギッシュな子どもで、新しいことを学ぶのに熱心だったシンタエフさんは「FH の支援によって私は精神的に安定して、より大きな夢を持つようになりました。」と言っています。
自分の夢に向かってさらに前進
シンタエフさんは、養育放棄や虐待の被害を受けている子どもたちの権利を守るために弁護士になることを夢みています。一方2018年にFH はそれまでの自助グループを、簡単に利用出来て費用対効果の高い貯蓄信用協同組合に移行させ、人々が収入向上の活動に容易に参加できるようにしました。彼女はそのメンバーになり3,500 ブル(約2万円)を借り入れ、インジェラを焼いて配達するビジネスを始めたのです。今や彼女はレストランを含む多くの顧客を持っています。数ヵ月後、彼女は近代的な電気オーブンを買い、生産を増やしました。この商売によって彼女の収入はさらに増え、1 日100 ブルずつ貯めてローンの返済を終えた上、17,500 ブルの貯金もできました。
彼女は将来この商売を広げる計画をしています。
シンタエフさんはFH のプロジェクトに感謝するとともに「支援は自暴自棄の生活を希望の生活に変え、事業主になる道を拓いてくれました。サポーターさんとFH が私の苦労を共に担ってくださったことに感謝しています。支援を受けていなかったら、今頃はもう生きていなかったか、一生お手伝いさんとして生きるしかなかったでしょう。でも、こうして自立できるようになったので、もう夢を叶えるのを止めるものは何もありません!」と言っています。
孤児や貧困の中にある子どもたちが、シンタエフさんのように将来に希望を抱いて生きることができるよう、皆さまの更なるご支援をお願いいたします。
ハンガーゼロサポーターとなって、エチオピアの孤児やの子どもたちへの取り組みをご支援ください。