ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2019年08月07日
南半球で過去最大のサイクロン「アイダイ」による河川の氾濫で、モザンビークの死者は、4 月3 日の時点で598人に及びました。被災者に対する緊急支援の呼びかけに応じて頂いた募金は、主として以下の支援に充てさせていただきます。
サイクロンにより屋根がなくなった園舎
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非営利団体「マンゴツリーキッズ」
2004 年8 月31 日に設立
ソファラ州ムササ、マファンビッシで、孤児や子どもたちに対して教育と保健活動を実施。
創設者はアデリーノ・セメンテ(元JI FHの里子)
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アデリーノは「里子だった時の支援者が教育支援をしてくれたお蔭で今の僕がある。僕は助けられたので今度は僕が他の人を助け、その人の祝福になりたい。特にこの国の次世代の若者たちの助けになりたい」と語っています。
彼は2003 年にホームレスの子どもたち(ほとんどが孤児)を集め、マファンビッシのマンゴの木の下で、彼らに英語を教え始めました。数ヶ月後、パウラ・キンタス・ノブレガの助けでチームを結成。コミュニティを動かして、子どもたちや高齢者、障害者の支援を開始しました。
現在は400 人の子どもたちを支援しています。この数年間で1,000 人にも上る親のいない子どもたちに居場所と安心を与え、彼らの人生に大きな影響を及ぼしてきました。「マンゴツリーキッズ」で子どもたちは、しっかりとした価値観を学び、また模範となるモデルがいるため、豊かな人生を生きるチャンスに巡り合うことができています。
州政府からの支援がなく本当に助かります
アデリーノは「サイクロンによって、教室を含む建物が破壊されてしまい、子どもたちの安心できる場所がなくなって多くの人が悲しみの中にいます。州全体が被害に見舞われたために、州政府が私たちの助けなどできない状況です。センターを復興する資材もなく、通常の授業や給食などをすることが困難です。この働きを長年に亘り支援してくれていた地元の製糖工場も打撃を受けたため、毎月のサポートを送金できないと言われました。学校再建に必要な支援をいただければ本当に助かります。」と語っています。
中央にアデリーノ(背景は被災前の園舎)
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マンゴツリーキッズへの支援内容
①給水タンクの購入及び設置費用とポンプ代、塀の修理
②教室と集会場の建設資材購入
(屋根のトタン、建物のセメント、木の柱、くぎ、ワイヤーなど)
③その他の建物の屋根のトタン
④新しい冷蔵庫、ガスストーブ、台所用品
⑤子どもたちの給食支援、学校用品
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またハンガーゼロは、FHモザンビークを通してすでに食料配給、衛生キットの配布、給水支援を行い、また国連のコレラ感染予防の集団予防接種の支援を行っています。あらためて報告致します。
FH モザンビークは、サイクロン被災者への緊急対応として政府、WFP、ユニセフと協力して、ソファラ州ベイラ市で約1,200 世帯に食料を配給しました
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サイクロン緊急募金のご報告 2,396,743円
2019 年7月20 日現在。 ※募金の受付は終了しております。
皆様から温かいご支援を賜りありがとうございました。
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12月2日~1月末の期間、クリスマス募金となります。
今回支援する(クリスマス募金)毎月1000円から任意の金額で始めて頂けます。
継続的に支援する