ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。
2019年03月05日
昨年もハンガーゼロのご支援により、コイノニア教育センターの生徒たちは健康的な食生活が可能となり、肉体的に大きな成長を与えられました。
コイノニアでは毎日、たんぱく質とビタミンをきちんと摂取できるメニューを提供しています。決して豪華な食事ではありませんが、アフリカ料理に工夫を加えています。生徒たちは同じようなメニューを家庭でも食べますが、含まれているものが、コイノニアの方が豊かなので味もおいしく、栄養価も高いです。
家庭で食べる同じものよりも高い栄養価
例えばケニアで最も多く食べられている食事が、ウガリとスクマウィキです。ウガリはトウモロコシを乾燥させ粉にしたものを熱湯の中でこねておもちのようにして食べます。
これが主食です。おかずとして色々な物が考えられますが一番一般的なものがケールを刻んで玉ねぎ、トマトと一緒に炒めたものです。これをスクマウィキと呼びます。名前の由来は、これを食べれば元気が1週間続くという意味です。またもう一つ代表的なメニューは、ゲゼリという豆料理です。豆とトウモロコシの粒を一緒に煮込みます。コイノニアではこれに玉ねぎ、ニンジン、キャベツ、芋を加えて煮込みます。3日前に豆を水に一晩漬け、翌日ゆっくりと煮込みます。そして当日に他の野菜と一緒に煮込みます。生徒たちはコイノニアのゲゼリが一番おいしいと言っています。家庭で食べるゲゼリは豆とトウモロコシだけだからです。このように普段生徒たちが家庭で食べているメニューを、より栄養価の高いもの、おいしいものにして毎日提供しています。時にはコイノニアでの給食が唯一の食事になる生徒もいます。
食べることで集中力が増しました
昼食以外に、生徒たちは毎日朝10 時に雑穀を挽いて粉にしたもので作ったウジというおかゆをカップ一杯飲みます。これはかなりおなかにたまり元気が出ます。家で朝食を食べられない子どもたちは朝8時にまずこれを飲みます。午後帰宅前には毎日果物を出しています。バナナ、パイナップル、スイカなどビタミン補給になるものです。家庭では炭水化物中心の食生活です。おなかは一杯になりますが栄養バランスが悪く、特に成長期の子どもたちには問題です。
ハンガーゼロの援助のお陰で、私たちは子どもたちに食べさせたいと思うものを提供することができています。子どもたちは肌のつやが良くなり、集中力も増してきました。
ハンガーゼロのご支援に心より感謝申し上げます。(報告:市橋さら)