倉敷市「真備町児童館」の再開のために! | 活動報告|ハンガーゼロ

活動報告

ハンガーゼロの様々な活動の報告をいたします。

倉敷市「真備町児童館」の再開のために!

2018年8月2日

倉敷ボランティアセンターでは、7月末から倉敷市真備地町有井で被災した倉敷市社会福祉法人の「真備児童館」での活動を続けています。

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「真備児童館」は、平屋建ての施設は遊戯室から運動場が一望でき、子どもたちが安心して遊べる場となっています。子どもたちが健やかに育つことを願い「笑顔で迎え、笑顔でさよなら」を心掛け、人とのふれあいを大切にする児童館を目指しています。(同ホームページから、1日に保護者も含めて平均200名近くの子どもたちが利用しています)

最初の活動は台風12号が接近中の7月28日(土)に行われました。活動を始めるあたり、岡キ災では現地視察と児童館側と打ち合わせを重ねてきました。当機構が派遣中の向頭スタッフがボランティアリーダーとして現場の活動をサポートしています。以下、向頭から報告と写真です。

【7月28日(土)】

 台風12号の接近する中、倉敷のベースキャンプを朝5時に出発し天候の変化に気をつけながら、いよいよ児童館での作業を開始した。この日の参加者数は35名、韓国から多数のボランティアも参加された。作業は台風の影響を考え午前中のみとした。(市の社会福祉法人のボランティア活動は中止)

 まず、施設内のキャビネット、机、椅子などの撤去搬出を行う。廃棄物は隣地に臨時で設営された集積場にトラックで搬送した。ところが集積場が朝8時半に開くととともに廃棄物を積んだトラックなどですぐに大混雑となり、隣地であるがトラックが戻ってくるのに30分以上もかかった。このためトラックによる廃棄は4往復がやっとだった。

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 建物改修のため天井や壁を剥がして、取り除く断熱材は相当の異臭のある水を含んでいた。そのためボランティアは全身づぶ濡れになりながらの作業となった。

 こうした作業は児童館館長の谷崎さんの立会いの中で確認しながら進めた。最初は外国人も多く参加しているボランティアの作業に不安を感じておられたようでもあったが、厳しい環境下で懸命に作業するボランティアたちの働きぶりをみて安心されて安堵の表情をみせてくださるようになった。とくに韓国のオンヌリ教会からのチームは統率がとれていてかつ献身的な働きぶりが喜ばれた。

【7月31日(火)】

 この朝も参加者の打ち合わせと祈りをもって朝5時にボランティアセンターを出発、6時から作業を開始した。

昨日に続き、瓦礫の運び出しと並行して天井剥がし、壁面の壁剥がし着手。天井の剥がし作業は全室完了することができた。

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写真(左)作業完了後、同(右)7月16日の下見時

 並行して隣接地に仮り置きしていた瓦礫を完全撤去完了することができた。

最後に次回の作業で壁面の石工ボードの撤去をすることを確認した。

 作業を終えてた後、谷崎館長からボランティアらに対して、心のこもった感謝の言葉をいただき、被災された方々と作業に携わったみんなで喜びを共感するすばらしい一時となった。

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集合写真(上)に、韓国で研修中の申スタッフと親子で参加した山田スタッフも

【8月2日(水】
内装の剥がし作業(児童館の残り7室の壁、天井のボード剥がしと断熱材の撤去)
参加ボランティア12名(男性8、女性4)

 断熱材は水を大量に含んだまま被災から一月経過し、異臭がひどくなっているので対応が急がれる。
初めてバールやスコップなどの道具を手にするボランティアがおられるので、いつもより作業の安全に配慮する必要があったが、事故なく作業を終えた。
 昼食休憩時に倉敷市保健福祉局、子ども未来部、子育て支援課主幹の松浦充宏さんが挨拶に来られ、作業の進捗状況を見られ「被災早々にこの支援を申し出て下さりありがとうございます。私も含め職員のほとんどがこのような災害規模の経験もなく、どのように対応すれば良いのかと途方に暮れていました。
 水の引いた3日目、この児童館の被災状況を専門家に診断してもらい、施設そのものは使用できるとの判断から早急な作業の必要がありました。しかし職員だけでは手に負えず放置状態だった所にお声をかけて頂いたので本当にありがたかった。」とご挨拶してくださり、ボランティアさんを労ってくださったことは嬉しかったです。

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【8月3日の予定】
 韓国サミル教会から総勢40名のボランティアが来日して、児童館での活動にも加わる予定。

以上 ハンガーゼロ緊急援助チーム 向頭要一

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